先日入荷したWIZA社の牛のクリーマー。以前から気になっていたもののひとつではありましたが、
去年ポーランドでWIZA社を訪問した際、Lidia社長から「世界的に売れまくっているのは、むつみ、これよ!」
と勧められたことで、今回の輸入となりました(笑)。
写真:下「カップ&ソーサー(W133-25D)」上「牛のクリーマー(W413-25A)」
実用性は他のクリーマーと同じなので、問題はそのフォルムデザインでしたが、
実際に手にしてみると、確かにとても素敵です。
どこがどう素敵かと言うと、牛の体躯がかなりリアルに作られているため、いわゆる「漫画っぽい」ところが無く
とても洗練されているのです。私は個人的に漫画的な装飾という意味でのファンシーなものが暮らしの中にあると
あまり恰好がつかない気がして苦手なのですが、この牛のクリーマーにはそういう部分がありません。
牛の腹部のラインや後ろ足の部分など、牛らしさが忠実に再現されています。
尾の部分は牛が尾を振った瞬間のようにしなっていて、
それが持ち手としてボディにつながっているところも良く考えられています。
このいかにも牛らしい姿こそがこのクリーマーの最大の魅力で、
楽しいフォルムを得意とするWIZA社らしい仕上がりだと感心しました。
顔つきはどことなくとぼけていて、まつ毛があったりして笑ってしまいますが、
それはピギーと同じで絵付する職人によるユーモアの一部。
我々日本人から見るとヨーロッパ流の「可愛い」の感覚は、ファンシーさとは違った味で面白いなぁと思います。