イースター by Kasia

皆様、今年はお花見はできましたか。
ポーランドには花見という習慣はありませんが、春と言えばイースター(復活祭)というとても楽しい行事があります。最近は日本でも耳にすることが増えましたね。

イースターの前日は聖土曜日と言い、イースターエッグの”pisanki(ピサンキ)”を作ります。ゆで卵の殻に色を塗ったり、模様を描いたり、またイスターエッグの用の特別なシールを張ったりして思い思いに作ります。

出来上がったイースターエッグの他にパン、塩、ソーセージをバスケットに入れて、それを教会に持って行きます。教会では神父さんが、信者の人が持ってきたバスケットに聖水をかけて皆の祝福を祈ります。ミサが終わると、家にバスケットを持ち帰り、イースターまで飾っておきます。イースター当日になると、バスケットに入っている物を朝ご飯で食べて、家族の祝福を願います。

ちなみに、今年のイースターは4月1日でした。イースターの日は毎年決まっておらす、来年は4月21日です。

イースターの際にはスイーツも欠かせません。もっとも有名なのは、クグロフ、チーズケーキと”mazurek(マズレック)”です。

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写真:オーブン皿・スクエア・大(Z370-273) , スクエアプレート・小(Z1610-273) ザクワディ社、カップ&ソーサー(V033-U072) ヴェナ社
イースターの時に食べるケーキのmazurek(マズレック)です。Mazurekは他のヨーロッパの国では食べられない、昔ながらのポーランドの伝統的なケーキの一つです。しかも、イースター以外の時期には食べる習慣がないので、とてもレアなんです。

種類はいろいろとありますが、キャラメルクリームのkajmak(カイマック)を使ったものが最も人気です。作り方は簡単なのですが、コンデンスミルクを缶のまま2時間ほ茹でなければいけないので、少し手間がかかります。まず、ショートブレッド生地を焼いてから、手作りのカイマックをかけて薄く伸ばします。最後に好きなドライフルーツやナッツなどでデコレーションを作ります。

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今年の自作のmazurekです。まず生地に手作りの干した杏とオレンジピールでできたジャムを塗り、カイマックをかけます。

Mazurek (マズレック) by Kasia

先週末、家に帰ったら嬉しい届け物が私を待っていました。

2週間程前のことなんですが、母が今年もイースターに家族と離れて暮らす事を
寂しく思っている私に「家からなにか美味しいものを送ってあげるよ」と約束してくれました。
週末に届いた荷物を開けたら、中には「Mazurek」(マズレック)と言うケーキがありました。

Mazurekは前回ブログで紹介したBabka(バブカ)と並んでイースターの定番のスイーツです。
家庭によって、作り方はそれぞれ違いますが、ケーキの強烈な甘さは共通なところです。
砂糖はいつも控えめの実家でも、母が毎年、マズレックにドゥルセ・デ・レチェ
(缶ごと温めた練乳で作った濃厚なキャラメルソース)を大量に使っています。

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ポーランドから長い旅を経て(ほぼ)無事に届いたマズレック。
やっぱり大人になってもお母さんの手作りの味は何よりも美味しく感じます。

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写真:平皿φ16cm(Z818-166A)Zakłady(ザクワディ)社

マズレックは出来立てより、少し”熟成”した方が美味しいです。
杏子ジャムとドゥルセ・デ・レチェの味がお互いに染み込み、
キャラメルの表面が固まり始めるとマズレックが丁度食べごろになったことがわかります。