春の山菜 by 鳴川睦

菜の花、わらび、ぜんまい、たらの芽・・。
春の山菜はほろ苦くて、少し大人の味ですね。
子供の頃は好んで食べた覚えがありませんが、大人になってようやくこの味が分かるようになりました。

長崎の実家から送ってもらった山菜は、つわとたらの芽。
つわは、海風の当たる山の生垣など、ちょっと湿った場所に生えているフキの仲間で、
てんぷら(練り物を揚げたもの)と一緒に煮物にすると美味しい山菜です。
ちなみに、庭に生えてるものは「家つわ」と呼んだりして、これは美味しくありません。
関東では見かけたことがないので、九州以外ではあまり馴染みの無い山菜
かもしれませんが、野性味溢れる独特の香りがします。

そして、たらの芽。こちらは多分、全国的にもメジャーな山菜ですよね。
茎の部分にトゲトゲがあり、はじめて見たときにはびっくりしましたが、
料理すると全く気にならないし、太い茎もすぐに柔らかくなるのも不思議!
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写真:ピザプレート1/4(Z1830-225)

私はこれを天ぷらにして、塩で食べるのが好物です。
衣を薄く付け、サクッと揚げて、熱いうちにいただきながら
野山が与えてくれる春だけの恩恵を感じました。

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写真:オーバルトレイφ28cm×11cm(Z928-226A),ハートプレート・小(V392-A001),箸置き(V090-U198)