ポーランドの古都クラクフで、ジンジャーブレッド屋さんを見つけました。
お店の名前は「KOPERNIK(コペルニク)」。ポーランドで最も歴史のある
ジンジャーブレッドの名店で、クラクフに支店があったのです。
この店では『TORUŃSKIE PIERNIKI(トルニスキエ・ピエルニキ)』すなわち
「トルンのジンジャーブレッド」が売られています。
勿論、本店はTORŃ(トルン)にあります。
ポーランド人に「トルンといえば?」と問うと、
必ず「ジンジャーブレッド」と「コペルニクス(ポーランド語ではコペルニク)」
という答えが返ってくるほど。コペルニクスはトルンの出身です。
本場のジンジャーブレッドが買える機会はそうそう無いと思ったので、
早速お土産に買って帰ることにしました。
それがこれ。個包装されたハート形のジンジャーブレッドです。
色々なスパイスが効いた香り高いお菓子で、
ジンジャー、シナモン、クローブ、カルダモン、蜂蜜などの味を感じました。
ポーランド語のピエルニキというのは、ジンジャーブレッドのことを指す言葉
ではありますが、もともとはスパイシーという意味だそう。なるほど!
結構生姜のぴりりとしたスパイシーさが際立っていました。
本来は保存食にもなると言われ、歯が立たないほど非常に硬いものもあるらしいです。
八幡製鉄所の「くろがね固パン」並みなのか・・・と勝手に想像していたのですが、
買って帰ったものは、表面はお砂糖でコーティングされており、
断面は濃い茶色、密度はドイツパン位でそれほど硬くないものでした。
固さはレシピによって違うらしく、超ハードなものからふんわりしたものまで様々。
このハートのジンジャーブレッドはふんわりタイプの部類です。
味を例えると、砂糖でコーティングされた表面や生姜や蜂蜜の味がするところが、
柔らかさも含めて私の故郷長崎ではよく見かける「黒棒(くろぼう)」にどことなく似ている気がしました。
黒棒は黒糖を使って作られた、昔からある素朴な菓子なので九州の方はご存知かもしれませんね。
生姜の風味やコクのある甘さが、私にとっては懐かしく感じられる味でした。
実はこの形、VENA社の小さいほうのハートプレートみたいです!
書籍で紹介してとても反響の大きかったVENA社のハートのプレートは、
大小2つのサイズがあり、この夏に入荷を予定しています。
写真に写っている柄の他に、新作の柄を含めて全10柄あります。
こちらもどうぞお楽しみに!
“ジンジャークッキー””ジンジャーブレッド”と
ジンジャーの入っているお菓子はよくみかけますよね。
スパイス好きなので ジンジャーに限らずスパイスの入った
お菓子は惹かれて いただくものの
いつも 何かが違う。。。と
勝手に自分の中で出来あがっている味と比較してしまいます。 苦笑
ハートのプレートまさにこちらのジンジャーブレッドとシンクロですネ
老舗のジンジャーブレッド屋さんのお味が、
黒棒に似ているということで、とても想像しやすく
身近に感じられました。黒棒大好きです!
色々なバリエーションのおしゃれなお菓子がたくさん溢れている昨今、
ジンジャーブレッドや黒棒のような素朴で温かいお菓子が欲しくなりますね。
子供の頃から親しんだ懐かしいお菓子は、きっと忘れられないと思います。
ハートプレートの入荷、とても楽しみです!
Misaさま
コメントをありがとうございます。
このジンジャーブレッド、自由が丘のスタッフは「外国の味がする」と
言っておりました(笑)。慣れ親しんだ味とのギャップも面白いですよね。
ジンジャーブレッドの形のハートは、割とポピュラーだそうです。
ポーランドでは結婚のお祝いにも用いられていたというのも頷けました。
missaeさま
生姜の効いたお菓子は、個人的には昔懐かしい味に直結しているので
「黒棒」みたいだな~と例に挙げてみました。ローカルな話で恐縮ですが、
「一口香(いっこっこう)」や「かんころもち」も
生姜やゴマの香りがするものもあり同時に思い出しました。
味の想像にご参考いただけて良かったです!
ハートプレート、可愛さと実用性を兼ねた素敵な仕上がりなので
きっと気に入っていただけると思っています。
楽しみにしていただいて嬉しいです!
こんばんわ。いつも楽しくブログをみています。
ジンジャーブレッドの包装紙の女の子かわいいですよね。ポーランドにはかわいい雑貨もありそうですね。夏休みは大気分転換もかねて、ツアーを利用してポーランダへ旅行にいこうーかなーとか考え中。なんですが、飛行時間が長いのとトイレ、ホテル事情がよくわからない。ひとりぶら散歩は大丈夫?とかがー(本屋さんにポーランド旅行本がなかった)不安かなー。何かよきアドバイスがあればお願いします。もちろん食器にも出会いたいです。
蓮見さま
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
ご想像の通り、ポーランドには沢山可愛い雑貨があります。
大きな街だと民芸品を取り扱っているCepelia(ツェペリア)という
お店がどこかにあるので、是非行ってみてください。鶏のロゴが目印です。
ポーランド独特の絵柄が刺繍されたスカーフ、テーブルクロスやコースターなど、
手作りなので価格は安くはありませんが、とても素敵でおすすめです。
ボレスワヴィエツ陶器も大抵置いてありますよ。
イースターエッグもCepeliaなら通年買うことができます。
お菓子はポーランドの老舗チョコレート屋Wedel(ヴェデル)や
ポーランドのキャラメルKrowka(クルフカ)もお土産にぴったり。
もちろん、今回ご紹介したジンジャーブレッドも個包装のものなど持ち帰りやすいです。
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さてポーランドの旅についてですが、確かに飛行時間は長いですよね。
でも機内で映画を観たり食事をしたり眠ったりしてるうちに着いちゃいます(笑)。
LOT(ポーランド航空)が、成田とワルシャワ間の直通便を来年1月から
週3便の定期便としてスタートさせることになっています。
これだと乗り換え無しで行きは約10時間で着くようです。
トイレ事情については、街中の散策中だったらカフェやレストラン、
若しくはショッピングモール等に入ってしまうのが一番安心だと思います。
お城などの建造物や美術館などの施設にはちゃんとトイレもありますし大抵無料です。
ホテルについては、ワルシャワやクラクフやヴロツワフなど大きな街だと
大手の系列ホテルがあり、独立系や小さなホテルの場合も
現在は日本の旅行系サイトで地域別にネットで検索しながら選べます。
治安的にも、他のヨーロッパ諸国に比べるととても安全だと感じます。
観光地で人通りの多い地域であれば、ひとりでぶらぶらお散歩したりも
安心してできる国だと思います。市街地から離れた人通りの少ない道や、
暗い夜道などを女性ひとりで歩いたりするのはどこの国でもNGですよね。
あと、大抵のお店では英語は通じます。若者だとさらに通じる確立は高まります。
蛇足ですが、両替の手数料など考えると現金は最小限で用意するのが良いかもしれません。
私は大抵クレジットカードを使います。なお、AMEXは使えないところが
結構あるのでヨーロッパに強いVISAが安心です。
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ポーランドは、ヨーロッパ諸国中屈指の安心して訪れることができる国だと思います。
昔から旅人をとても温かく迎え入れてくれるという国だといわれていて、
ヴロツワフには異人や異形の人々を温かく迎える風習があったため、
小人達が集まるようになったという逸話もあるほどですから。
ちょっと長くなりましたが、ポーランドへの旅にお役に立てれば嬉しいです!