キャニスター by 鳴川睦

そこにあるだけで嬉しくなるというものってありますよね。それを眺めていると心のトゲトゲが無くなっていくような気がします。私にとってはザクワディ社(Zakłady Ceramiczne “BOLESŁAWIEC” ザクワディ・ツェラミチネ・ボレスワヴィエツ)のキャニスターもそのひとつ。

この容器はどっしりした大きさで、抜群の存在感が特長です。小物が増えがちなキッチンという場所にこの容器があると、空間全体のバランスが非常に良くなると思います。目線がまずこのキャニスターに注がれることで、ごちゃごちゃ感が緩和される、そんなイメージかもしれません(笑)。

単体で眺めると、この蓋の愛らしさが特に印象的です。丸い持ち手もとても握りやすく実用的。ザクワディらしい機能美に溢れています。
Z1244image.jpg
写真:キャニスター(Z1244-42)

我が家のキッチンでは、封を切った使いさしの食材入れとして活躍中です。封を切らないものについては別の所に置いておくので、このキャニスターに入ってないものは封を切る必要があるもの、という判別の目安にもなっています。

ちなみに現在入れているものは、出汁用の昆布、葛、芽ひじき、混ぜ込みわかめ、きくらげ、いりごま、かつお節です。日本的な使い方にぴったりなところも素晴らしいです。

ザクワディの銘々皿 by 鳴川睦

製造元であるザクワディ社(Zakłady Ceramiczne “BOLESŁAWIEC”)で数年前に作られた新しいフォルムの食器です。ケルセンでは想定される用途から「銘々皿」として紹介しています。英語での名称は”Shallow Bowl”(浅いボウル)。日本ではボウルというより皿として認識されると思われるため、あえてプレートの中に分類しました。

下の写真は、端午の節句にちなんで、ちまきのお寿司を用意してみたところです。
Z1951image.jpg
写真:左「大鉢(Z1013-167A)」,手前「銘々皿(Z1951-273)」,右「銘々皿(Z1951-912)」,右奥「銘々皿(Z1951-120)

和食器でよく見かける磁器製のいわゆる「銘々皿」のような佇まいで、直径は約14cm、手にも馴染みやすいサイズ感です。取り皿的な用途でも銘々におかずを盛り付けても映える、本当に使い勝手の良い器だと思います。しかも裏側にも絵付けされているポーリッシュポタリーらしい丁寧な作りが心をくすぐられるところです(笑)。

大好きな蟹のクリームコロッケは買ってきたお惣菜。皿に移して、電子レンジで少し温めていただきました。
Z1951image2.jpg
写真:手前から「銘々皿(Z1951-42)」,右「銘々皿(Z1951-120)」,奥「銘々皿(Z1951-912)

磁器と比べると欠けにくく丈夫で、食洗機、電子レンジ、オーブン対応可であるため、我が家でも食卓に登場する機会の大変多い食器になりました。

イースター by Kasia

皆様、今年はお花見はできましたか。
ポーランドには花見という習慣はありませんが、春と言えばイースター(復活祭)というとても楽しい行事があります。最近は日本でも耳にすることが増えましたね。

イースターの前日は聖土曜日と言い、イースターエッグの”pisanki(ピサンキ)”を作ります。ゆで卵の殻に色を塗ったり、模様を描いたり、またイスターエッグの用の特別なシールを張ったりして思い思いに作ります。

出来上がったイースターエッグの他にパン、塩、ソーセージをバスケットに入れて、それを教会に持って行きます。教会では神父さんが、信者の人が持ってきたバスケットに聖水をかけて皆の祝福を祈ります。ミサが終わると、家にバスケットを持ち帰り、イースターまで飾っておきます。イースター当日になると、バスケットに入っている物を朝ご飯で食べて、家族の祝福を願います。

ちなみに、今年のイースターは4月1日でした。イースターの日は毎年決まっておらす、来年は4月21日です。

イースターの際にはスイーツも欠かせません。もっとも有名なのは、クグロフ、チーズケーキと”mazurek(マズレック)”です。

mazurek1.jpg
写真:オーブン皿・スクエア・大(Z370-273) , スクエアプレート・小(Z1610-273) ザクワディ社、カップ&ソーサー(V033-U072) ヴェナ社
イースターの時に食べるケーキのmazurek(マズレック)です。Mazurekは他のヨーロッパの国では食べられない、昔ながらのポーランドの伝統的なケーキの一つです。しかも、イースター以外の時期には食べる習慣がないので、とてもレアなんです。

種類はいろいろとありますが、キャラメルクリームのkajmak(カイマック)を使ったものが最も人気です。作り方は簡単なのですが、コンデンスミルクを缶のまま2時間ほ茹でなければいけないので、少し手間がかかります。まず、ショートブレッド生地を焼いてから、手作りのカイマックをかけて薄く伸ばします。最後に好きなドライフルーツやナッツなどでデコレーションを作ります。

mazurek2.jpg
今年の自作のmazurekです。まず生地に手作りの干した杏とオレンジピールでできたジャムを塗り、カイマックをかけます。

お正月の準備 by 立花

2017年もいよいよ残すところあとわずかとなりました。
クリスマスから装いをあらたに、新年を迎える準備に追われる年末は街も人も賑わいでいます。

お正月といえばおせち料理。私は黒豆煮が特に好きで、小さい頃から好きなおせち料理ランキング上位にランクインしています。
今年も例に漏れず、おせち料理の第一弾として母が準備をしてくれていました。
20171228.jpg
写真:ココットボウル(Z1245-DU60)

大きなお鍋で炊いた黒豆は、つやつやとしてふっくら。今年も美味しくできたね、と満足そうな母を見て私も思わず嬉しくなりました。
外側にも内側にも丁寧に絵付けがされたザクワディ社のココットボウルは、新年を祝うお節料理にもぴったりです。

さて、2017年のブログもこれが最後の更新となります。今年もご覧いただきありがとうございました!
2018年も店長の鳴川を始めスタッフ一同で更新してまいりますので、引き続きお付き合いいただけたら嬉しいです。

Piernik ジンジャーブレッドのピエルニック by Kasia

piernik1.JPG

Wesołych Świąt Bożego Narodzenia!(ポーランド語のメリークリスマス!)

いよいよクリスマスですね。
私は今年は実家でクリスマスを過ごすので、すでに実家のクリスマスツリーとおいしい料理が楽しみで待ち切れません。クリスマスディナーはキリストの12人の弟子を祝福するために料理を12種類を用意します。ザワークラウト(キャベツの塩つけ)とキノコの煮込み、ドライルーツのコンポット、豆の煮込み、キノコのピエロギ(ポーランドの水餃子)、鯉の料理など、チキンやターキーなどの肉料理は食べません。

ちなみに、クリスマスに出てくる鯉のうろこを財布に入れておくとお金が貯まると言われてます。

日本と違いケーキはメインではありませんが、ポーランドでも食事の後にスイーツを食べます。クリスマスの定番スイーツと言えばチーズケーキ、芥子の実のケーキのmakowiec(マコヴィエツ)、そしてジンジャーブレッドのpiernik(ピエルニック)です。

makowiec.JPG
写真:平皿φ16cm(Z818-DU205)Zakłady(ザクワディ)社
芥子の実ロールケーキのmakowiec(マコヴィエツ)です。

piernik2.JPG
写真:タフィー皿(V210-A001) Vena(ヴェナ)社、マグカップ(Z1194-41) Zakłady(ザクワディ)社
Pierniki ピエルニキ(ジンジャーブレッドのクッキー)。ポーランドには、ホールーケーキから薄いクッキーまでたくさんの種類のpiernik(ピエルニック)があり、ふわっと柔らかいものから、カリッと歯ごたえのあるものまであります。食べ方もチョコレートやアイシングをかけたり、中に果物のジャムを挟んだりと様々です。

ポーランドのピエルニックは中世から知られており、名前の由来はpierny (ピエルニ スパイシー)という昔のポーランド語の言葉です。その名前からも分かる通り、ピエルニックを作るにはシナモン、オールスパイス、生姜、八角、胡椒、カルダモンなど様々なスパイスを使います。さらに、生地には蜂蜜もたっぷり入れるので、とても香りがよくて、贅沢を感じさせるスイーツです。

クリスマス特集 by 立花

現在、KERSEN Online Shopでは「Christmas Goods」と題した特集ページを公開しています!
毎年ご好評いただいているツリーやスノーマン、その他クリスマスシーズンにぴったりな絵柄やお皿がたくさん集まっていて、とっても楽しい雰囲気です。(クリスマスの特集ページはこちらから。)

その中でも存在感のあるザクワディ社の「ケーキスタンド(Z1762-)」はポーリッシュポタリーの伝統柄をモチーフとした4柄をご紹介しています。
シンプルなホームメイドのケーキも、ケーキスタンドに載せればちょっぴり格好良い雰囲気に。家族や友人の集まりが増えるこれからの季節、食卓をより賑やかにしてくれるアイテムの一つとしておすすめです。

この日はシナモンの香りを効かせたキャロットケーキを、オフィスのスタッフ皆でいただきました。人参の他にもアーモンドやレーズン、細かく砕いたココナッツが入っていて、食感が楽しかったです。
20171130.jpg
写真:ケーキスタンド(Z1762-41)、平皿φ16cm(Z818-1170)ポーリッシュマグ・小(Z912-42)

ケーキを載せた手前のお皿は同じくザクワディ社のもので、ケルセンでは比較的新しく取り扱いを始めた絵柄の一つです。(1170柄の商品一覧はこちらから。)
赤い野イチゴを囲むように絵付けされた緑色の葉がクリスマスの雰囲気に合っていて、まるでリースのようですね。こちらもクリスマスシーズンに活躍してくれそうな一枚です。

トマトスープ by Kasia

最近朝晩がだいぶ冷え込んでしまい、もうすぐ寒い冬の到来ですね。実は、先週ポーランドで早くも初雪が降って少し積もったというニュースに驚きました。

寒いときはやはり温かいスープが一番です。ポーランドはスープの王国とも言われ、スープの種類がとても豊富です。前回ポーランドで大人気の rosół(ロスウ)barszcz(バルシチ)を紹介しましたが、今回は子供の大好物のpomidorowa(ポミドロヴァ)です。(Pomidor ポミドルはトマトの意味です)

pomidorowa1.jpg
写真:ボウルφ15.7cm(Z833-479) ザクワディ(Zaklady)社
肉と野菜の出汁をしっかりとったブイヨンでトマトペーストやフレッシュトマトを煮込んで、最後にマカロニか炊いたご飯を入れれば完成です。子供達の大好物の一つでポーランドのお母さん達の強い味方です。

pomidorowa2.jpg

大きなマグカップ by 立花

東京もいよいよ冬物のコートが活躍し、街中ではクリスマスのイルミネーションが綺麗な季節となってきました。寒い日には温かい飲み物を、それもお気に入りの食器でいただくと何だかそれだけで特別な気分になれる気がします。

ポーリッシュポタリーはぽってりとした厚みのおかげで冷めにくいですし、もし冷めてしまっても電子レンジで簡単に温めなおしができるところが嬉しいですよね。

私も自宅で大小それぞれのマグを持っているのですが、その日の気分によって使い分けています。
ゆったりとお茶を楽しむとき、そして特に寒くなってくるこの時期はたっぷりと入る大きいサイズが活躍しています。

最近はザクワディ社のマグカップが私の相棒です。マグを両手で持ったとき、大きいながらも手に馴染む感じが気に入っています。
20171124.jpg
写真:マグカップ(Z1194-41)オーバルL(V113-A063)

縦に長いフォルムは全体的にすっきりとした印象で、甘すぎないところがポイント。持ち手の部分も比較的広く空いているので、手が大きい方でも安心してお使いいただけると思います。
これからやってくるクリスマスの贈り物にもおすすめです。

Chałka (ハウカ) by Kasia

ポーランド旅行に行かれる方に、是非一度訪ねてもらいたいのはポーランドのパン屋です。日本と比べると、惣菜パンや菓子パンの種類は少ないのですが、サンドウィッチなどに向いているシンプルなパンの種類がとても豊富です。プレーンの小麦パンはもちろん、様々な粉を使ったり、生地にシードを混ぜ込んだりして腸の調子を整えてくれているヘルシーなものなど沢山あります。それに値段もとても安く、10円くらいでもちょっとした買い物ができます。

ポーランドを訪れた日本の方にお話を聞くと、Chałka(ハウカ)というパンが特に好評でした。日本のメロンパンのようにふわっとしてほのかに甘いので、日本人に食べなれた味なのかも知れません。お店によって色々なレシピがあり、トッピングにクランブル(細かいクッキー生地)やケシの実をかけたり、生地にバニラを混ぜ込んだりします。

chalka1640.jpg
chalka2640.jpg
写真:自作のハウカです。幅30cmくらいのハウカが、Zakłady(ザクワディ)社の1007番のフォルムのお皿にぴったり納まりました。

_MG_1386640.jpg
写真:何もつけない焼きたてのハウカもおいしいですが、ジャム、コンフィチュールや蜂蜜などを塗って食べるのもおすすめです。私は実家から送ってもらった自家製の杏ジャムでいただきました。(ポーランドでは、家庭でジャムなどを作るのが一般的です。) 温かい牛乳を一緒に飲んで、体も心もホッと温まりました。

コッペパン by 立花

すっきりとした秋晴れが続き、秋らしい爽やかな風が心地よい季節になってきました。
インドア派の私も、窓から覗く青空を見ると思わず外へ出かけたくなってしまいます。

休日の過ごし方といえば、のんびり朝食を食べてお昼頃からパンやお菓子を作る・・・というのが私の定番になりつつあります。

最近ハマっているのはコッペパンです。
材料も工程もいたってシンプルですが、中に挟む具材を変えることで色々な味が楽しめるところが気に入っています。

この日はあんことクリームチーズを挟んで、ホットミルクと一緒に食べることにしました。
あんこ優しい甘さと温かいミルクの組み合わせは、何だかホッとした気持ちにさせてくれますね。
IMG_2006-2.jpg
写真:平皿φ19cm(Z814-941)、ポーリッシュマグ・小(V337-U006)、LENKAランチョンマット(黒)

先日、友人と立ち寄ったコッペパン専門店には、定番のジャムやたまごサンドの他に「ちくわの磯部揚げコッペ」や「牛丼コッペ」なるものを見つけて驚きました。

他にもコッペパンの専門店がたくさん増えているようなので、どんな変わり種のコッペパンがあるかこれから巡ってみたいと思います!