Chałka (ハウカ) by Kasia

ポーランド旅行に行かれる方に、是非一度訪ねてもらいたいのはポーランドのパン屋です。日本と比べると、惣菜パンや菓子パンの種類は少ないのですが、サンドウィッチなどに向いているシンプルなパンの種類がとても豊富です。プレーンの小麦パンはもちろん、様々な粉を使ったり、生地にシードを混ぜ込んだりして腸の調子を整えてくれているヘルシーなものなど沢山あります。それに値段もとても安く、10円くらいでもちょっとした買い物ができます。

ポーランドを訪れた日本の方にお話を聞くと、Chałka(ハウカ)というパンが特に好評でした。日本のメロンパンのようにふわっとしてほのかに甘いので、日本人に食べなれた味なのかも知れません。お店によって色々なレシピがあり、トッピングにクランブル(細かいクッキー生地)やケシの実をかけたり、生地にバニラを混ぜ込んだりします。

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写真:自作のハウカです。幅30cmくらいのハウカが、Zakłady(ザクワディ)社の1007番のフォルムのお皿にぴったり納まりました。

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写真:何もつけない焼きたてのハウカもおいしいですが、ジャム、コンフィチュールや蜂蜜などを塗って食べるのもおすすめです。私は実家から送ってもらった自家製の杏ジャムでいただきました。(ポーランドでは、家庭でジャムなどを作るのが一般的です。) 温かい牛乳を一緒に飲んで、体も心もホッと温まりました。

Galareta – チキン入りゼリー by Kasia

ポーランドの家庭では人気のある料理の一つです。呼び方は地方によって違いますが、私の家ではゼリー(galareta ガラレタ)またはチキン入りゼリーと呼びます。作り方はとても簡単で、カップまたは小さめのボウルにゆでた野菜(ニンジン、グリーンピースなど)、ゆで卵とお肉を盛り付けながら、ゆっくりゼラチンと混ぜたブイヨンを注いで、冷蔵庫で冷やします。

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写真:お花ボウルV407-U006, ハートプレート・小 V392-U072 Vena(ヴェナ)社

固まったゼリーを直接容器から食べてもいいですが、型から外してお皿に盛り付けるとかわいいです。

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写真:平皿φ19cm(V132-U072) Vena(ヴェナ)社
私はお花のボウルを使ってこんな感じになりました。ちょっとヒトデみたいですね。(笑)

鶏肉の他には鱈などの白身魚と豚足を使ったバージョンもありますので、是非いろいろ作って試してみるのはいかがでしょうか。特に豚足には、コラーゲンがたっぷり含まれていますので、体にも、お肌にもいいですね!

ポーランドスイーツ:シャルロットカ(アップルパイ) by Kasia

シャルロットカはポーランドのリンゴケーキの一種で、日本人に親しみのあるアメリカンスタイルのアップルパイに似ています。

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写真:リンゴと松の枝のモチーフがデザインされた、Wiza社(ヴィザ)の新柄のスフレディッシュ(W254-133) とZakłady社(ザクワディ)の伝統柄のピーコックアイの16cmのお皿を組み合わせてみました。

シャルロットカはポーランドの家庭やカフェなどの定番のスイーツの一つで、その材料は8~9割はリンゴです。
ダイエットを気にされてる方も罪悪感なしで食べれますね。 (笑)

作る人の好みによってシャルロットカのバリエーションは様々ありますが、もっともスタンダードなのは、バター、卵の黄身と砂糖を練り込んだ小麦粉の生地に、主役となる砂糖で煮込んだリンゴを載せて焼いたものです。
他にはクランブルやアイシングをかけたり、バニラアイスクリームまたはホイップクリームをつけて食べたりして各家庭やお店によって味が少しずつ違います。

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写真:何もつけずにシンプルな味も美味しいのですが、私は生地作りの時に残った卵白を捨ててしまうのが、とても勿体ないと思ったので、今回はメレンゲのムースを作って乗せてみました。

ポーランドスイーツ:Makowiecマコヴィエツ by Kasia

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写真:カッティングボード(Z1064-41)

マコヴィエツはポーランドの伝統的なイーストと芥子の実のロールケーキです。写真に見える中の黒いペーストはパッと見たらチョコレートに似ていますが、実はこれはポピーシードのペーストです。乾燥したポピーシードを水で戻して、ペースト状に挽いて、細かく刻んだアーモンド、レーズンやオレンジピールを一緒に混ぜ込んで、蜂蜜で好みの甘さに調整します。

出来上がったペーストをイースト生地に塗って、ロールケーキのように巻きます。焼いた後にアイシングをかけたり、ポピーシードやオレンジピールのデコレーションを作ったりして、少し手間がかかるスイーツですね。
ポピーシードのペーストはどんな味なのかなと気になっている方もいらっしゃると思いますが、日本人の友達に感想を聞いたところ、黒ゴマかあんこに似てる・・・だそうです。

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写真:平皿φ16cm(Z818-DU205)
ポピーのモチーフを使ったお皿に盛り付けてみました。ワンポイントアクセントで赤い食器もかわいいですね。

ポーランドのお昼ご飯 by Kasia

1日にポーランド人が食べる3食の中では、昼ご飯が一番ボリュームがあり、日本人の感覚で言いますと晩ご飯に近いかもしれません。ポーランドで軽く済む朝と晩ご飯と違い、昼ご飯はスープとワンプレーとのホットミールで、しっかり食べます。食べる時間も日本より遅く、午後の1時~2時ぐらいが一般的です。”朝からおなかがすかないの?!”とびっくりする方もいらっしゃるかもしれませんが、このように、均等に時間を開けて3食をとることができます。料理の種類が豊かなポーランドですが、ポーランド人が食べる典型的な昼ご飯と言えばやはりrosół(ロソウ)とkotlet schabowy(コトレット・スハボヴィ)です。

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写真:スープ・パスタ皿(Z1002-DU177)
Rosół(ロソウ)はポーランド語でブイヨンのことです。一般的には鶏肉もしくは牛肉と野菜(ニンジン、セロリーの根、パセリの根の部分など)を煮て作ります。中にヌードルやチキンまたはニンジンを入れて飲むこともよくあります。体が温まる、優しい味なので、ポーランドでは風邪に効くと言われています。

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写真:平皿φ24cm(Z1001-912)
Kotlet schabowy(コトレット・スハボヴィ)はポーランドのカツレツです。日本の豚カツと違って、衣をつける前に豚肉をたたいて、薄く伸ばします。そのようなカツレツは大きく見えても、日本の豚カツより何倍も薄いので、あまり力を入れずに切りやすくてとても食べやすいです。そして揚げるのではなく、フライパンで焼きます。油を控えて、カロリーを抑えられえるところは特に女性が嬉しいところですね。カツレツの定番の付け合わせは、ゆでジャガイモとサラダです。

Barszcz (バルシチ) by Kasia

今までブログに数回に紹介されたポーランドの代表的のスープの一つ。主な材料は赤いビーツなのでスープは鮮やかな赤い色です。このバルシチはポーランドでもバリエーションがいくつくかあるかご存知でしたでしょうか?以下にポーランドで人気のTOP3を簡単にまとめてみました:

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写真:カップ&カップ&ソーサー(Z886-883-111)
Czysty(チスティ)プレーン
特別な時にしか出されてないプレーンタイプ。
スープ皿より、カップ入れて飲むのは一般的です。レストランで頼むとコロッケやパイ、ちょっとしたサイドが付くこともあります。クリスマスのディナーにも欠かせません。その時は小さな水餃子と一緒に食べます。

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写真:手前  ボウルφ11cm(V208-U006)、奥  ポーリッシュマグ・小(W101-25A) ポーリッシュマグ・大(Z911-226A)
Ukraiński(ウクライニスキ)ウクライナ風
ウクライナやロシアによく食べられているボルシュに近い具沢山のスープです。
ポーランドではビーツのほかには肉、ジャガイモ、豆やキャベツを入れることが多いです。

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写真:ボウルφ14.9cm(Z848-29)
Chłodnik(フォドニック)冷製スープ
Chłodnikとは冷製スープという意味で様々な種類があります。中でもビーツの冷製スープはとても人気です。
ブイヨンで煮込んだビーツを冷ましたものにケフィアもしくは濃厚なヨーグルトを入れて食べます。トッピングでラディッシュ、細ねぎやゆで卵をつける人も多いです。

ポルチーニ by 鳴川睦

日本ではイタリア料理で登場することが多い「ポルチーニ」。実はポーランドでも広く愛されているきのこです。味を決めてくれる独特の香りを好きな方もきっと多いと思います。ポーランドでは、スープ、ピエロギの具、肉と共に煮込んだり、スライスしてソテーで食べたりすることが多いようです。

また、ポーランド土産としても超おすすめ!私もポーランドに行ったら必ず買って帰るものの一つです。乾物であれば通年買うことができ、日本で干し椎茸が取り扱われている感覚でスーパーで売られていて、日本で買うよりも格段に安く、軽くてかさ張らないので楽に持ち帰れます。
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以前、カーシャからお土産としてもらっていたポーランド産の乾燥ポルチーニ。気を使ってパッケージデザインも素敵なものを買ってきてくれたようです。これを使って、先日リゾットを作りました。舌鼓を打つ、という言葉が相応しい美味しい一皿になりました!

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写真:手前「スープ・パスタ皿(V133-U006)」,奥「スープ・パスタ皿(V133-U198)

ポーランドレストランSmok Wawelski by Kasia

いくら丈夫とは言え、ポーランド陶器も割れ物です。一個一個はポーランドの職人さんが心を込めて作ったものなので、発送中に事故があったり、うっかり落として割れちゃったりするとショックですね。かわいかったのに捨てるしかないのはやっぱりとても残念です。こんな寂しい目に逢った食器たちに新しい命与えたのはポーランド料理店SMOK WALESKI (スモック・バベルスキ)のオーナーAgnieszka(アギニエシカ)さんでした。割れた陶器をアレンジしてレストランの入り口にある花壇と壁に飾ってくれました。

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レストランの入り口のところです。

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花壇にも飾ってあります。かわいいですね!家に庭があれば、私もやってみたいな~

スモック・バベルスキはポーランド祭をはじめ、ポーランドに関係あるイベントによく参加しますので、都内に住んでいらっしゃる方は今度是非探してみてください。
ポーランドの家庭の雰囲気をゆっくり味わいたいなら、実店舗の住所はこちらです:

SMOK WALESKI(スモック・バベルスキ)
宇都宮市西川田5-27-10  TEL.028-645-204
営業時間 11:00~18:00 月曜日、日曜日定休 

ちなみに、スモック・バベルスキは日本で唯一ポーランド料理が食べれるお店です!

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ポーランドの文化を感じる11月(イベントのお知らせ) by 鳴川睦

日本でポーランドの文化を感じられるイベントとして、去年から始まったイベント「Poland!Poland!Poland!」。今年も開催の詳細が決まりました。ケルセンが関係するイベントは「食」関係が中心です。
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11月5日(土)「ポーランドの美味しい食卓」@中目黒スープストックトーキョー

スープを軸にポーランドの食文化が紹介されます。ケルセンは器の提供で関わっています。後半のポーランドの食卓を実際に囲っての食事会もワクワクしますね。私も参加予定です(笑)。東京でポーランド料理を出すお店が無くなってしまった今、これは見逃せない貴重な機会です。

11月11日(金)「ポーランド独立記念パーティ+トークイベント」@渋谷アップリンク

実はこの日がポーランドの独立記念日。ポーランドの食べ物や音楽、映画など幅広くポーランドに触れながら気楽に食べたり飲んだりできる夜です。私もトークイベントに参加し、抽選ですがプレゼントも用意します。参加お申し込みはこちらから。

11月25日(金)「おいしい教室-暮らしの時間」@自由が丘スープストックトーキョー

こちらはジャムを作りナレシニキ(ポーランドのクレープ)に塗って食べるというスイートなイベントです。空き瓶持参なのでお持ち帰りもアリの嬉しい教室。帰りにケルセン自由が丘直営店にも立ち寄れるロケーションも魅力です(笑)。

Placek(プラツェック) by Kasia

立花からすももをもらいました。人生で初めてのすももは、甘酸っぱくて、とても美味しかったです!半分はそのまま食べて、残りの半分でケーキを作ってみました。

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写真:平皿φ17㎝(V195-U053)
このケーキはポーランド語でPlacek(プラツェック)と言い、ポーランドの家庭で一番よく食べられるスイーツの一つです。小麦粉、バター、牛乳、砂糖とフルーツというどんな家庭にもある材料を使って、混ぜて焼くだけの簡単なケーキです。

ちなみにPlacekと言う言葉には”真っ平ら”と言うニュアンスが含まれています。たしかにこのケーキは名前の通りあまり膨らみません。

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写真:ラウンドキャセロール・大(V182-U019)

作るのに使ったVENA社のキャセロールですが、やっぱりとても使いやすい!
持ち手がついているので、グローブをはめたままでもオブーンに入れたり出したりすることが簡単にできます。