ポーランドスイーツ:シャルロットカ(アップルパイ) by Kasia

シャルロットカはポーランドのリンゴケーキの一種で、日本人に親しみのあるアメリカンスタイルのアップルパイに似ています。

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写真:リンゴと松の枝のモチーフがデザインされた、Wiza社(ヴィザ)の新柄のスフレディッシュ(W254-133) とZakłady社(ザクワディ)の伝統柄のピーコックアイの16cmのお皿を組み合わせてみました。

シャルロットカはポーランドの家庭やカフェなどの定番のスイーツの一つで、その材料は8~9割はリンゴです。
ダイエットを気にされてる方も罪悪感なしで食べれますね。 (笑)

作る人の好みによってシャルロットカのバリエーションは様々ありますが、もっともスタンダードなのは、バター、卵の黄身と砂糖を練り込んだ小麦粉の生地に、主役となる砂糖で煮込んだリンゴを載せて焼いたものです。
他にはクランブルやアイシングをかけたり、バニラアイスクリームまたはホイップクリームをつけて食べたりして各家庭やお店によって味が少しずつ違います。

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写真:何もつけずにシンプルな味も美味しいのですが、私は生地作りの時に残った卵白を捨ててしまうのが、とても勿体ないと思ったので、今回はメレンゲのムースを作って乗せてみました。

ポーランドスイーツ:Makowiecマコヴィエツ by Kasia

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写真:カッティングボード(Z1064-41)

マコヴィエツはポーランドの伝統的なイーストと芥子の実のロールケーキです。写真に見える中の黒いペーストはパッと見たらチョコレートに似ていますが、実はこれはポピーシードのペーストです。乾燥したポピーシードを水で戻して、ペースト状に挽いて、細かく刻んだアーモンド、レーズンやオレンジピールを一緒に混ぜ込んで、蜂蜜で好みの甘さに調整します。

出来上がったペーストをイースト生地に塗って、ロールケーキのように巻きます。焼いた後にアイシングをかけたり、ポピーシードやオレンジピールのデコレーションを作ったりして、少し手間がかかるスイーツですね。
ポピーシードのペーストはどんな味なのかなと気になっている方もいらっしゃると思いますが、日本人の友達に感想を聞いたところ、黒ゴマかあんこに似てる・・・だそうです。

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写真:平皿φ16cm(Z818-DU205)
ポピーのモチーフを使ったお皿に盛り付けてみました。ワンポイントアクセントで赤い食器もかわいいですね。

ポーランドのお昼ご飯 by Kasia

1日にポーランド人が食べる3食の中では、昼ご飯が一番ボリュームがあり、日本人の感覚で言いますと晩ご飯に近いかもしれません。ポーランドで軽く済む朝と晩ご飯と違い、昼ご飯はスープとワンプレーとのホットミールで、しっかり食べます。食べる時間も日本より遅く、午後の1時~2時ぐらいが一般的です。”朝からおなかがすかないの?!”とびっくりする方もいらっしゃるかもしれませんが、このように、均等に時間を開けて3食をとることができます。料理の種類が豊かなポーランドですが、ポーランド人が食べる典型的な昼ご飯と言えばやはりrosół(ロソウ)とkotlet schabowy(コトレット・スハボヴィ)です。

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写真:スープ・パスタ皿(Z1002-DU177)
Rosół(ロソウ)はポーランド語でブイヨンのことです。一般的には鶏肉もしくは牛肉と野菜(ニンジン、セロリーの根、パセリの根の部分など)を煮て作ります。中にヌードルやチキンまたはニンジンを入れて飲むこともよくあります。体が温まる、優しい味なので、ポーランドでは風邪に効くと言われています。

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写真:平皿φ24cm(Z1001-912)
Kotlet schabowy(コトレット・スハボヴィ)はポーランドのカツレツです。日本の豚カツと違って、衣をつける前に豚肉をたたいて、薄く伸ばします。そのようなカツレツは大きく見えても、日本の豚カツより何倍も薄いので、あまり力を入れずに切りやすくてとても食べやすいです。そして揚げるのではなく、フライパンで焼きます。油を控えて、カロリーを抑えられえるところは特に女性が嬉しいところですね。カツレツの定番の付け合わせは、ゆでジャガイモとサラダです。

Barszcz (バルシチ) by Kasia

今までブログに数回に紹介されたポーランドの代表的のスープの一つ。主な材料は赤いビーツなのでスープは鮮やかな赤い色です。このバルシチはポーランドでもバリエーションがいくつくかあるかご存知でしたでしょうか?以下にポーランドで人気のTOP3を簡単にまとめてみました:

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写真:カップ&カップ&ソーサー(Z886-883-111)
Czysty(チスティ)プレーン
特別な時にしか出されてないプレーンタイプ。
スープ皿より、カップ入れて飲むのは一般的です。レストランで頼むとコロッケやパイ、ちょっとしたサイドが付くこともあります。クリスマスのディナーにも欠かせません。その時は小さな水餃子と一緒に食べます。

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写真:手前  ボウルφ11cm(V208-U006)、奥  ポーリッシュマグ・小(W101-25A) ポーリッシュマグ・大(Z911-226A)
Ukraiński(ウクライニスキ)ウクライナ風
ウクライナやロシアによく食べられているボルシュに近い具沢山のスープです。
ポーランドではビーツのほかには肉、ジャガイモ、豆やキャベツを入れることが多いです。

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写真:ボウルφ14.9cm(Z848-29)
Chłodnik(フォドニック)冷製スープ
Chłodnikとは冷製スープという意味で様々な種類があります。中でもビーツの冷製スープはとても人気です。
ブイヨンで煮込んだビーツを冷ましたものにケフィアもしくは濃厚なヨーグルトを入れて食べます。トッピングでラディッシュ、細ねぎやゆで卵をつける人も多いです。

ポルチーニ by 鳴川睦

日本ではイタリア料理で登場することが多い「ポルチーニ」。実はポーランドでも広く愛されているきのこです。味を決めてくれる独特の香りを好きな方もきっと多いと思います。ポーランドでは、スープ、ピエロギの具、肉と共に煮込んだり、スライスしてソテーで食べたりすることが多いようです。

また、ポーランド土産としても超おすすめ!私もポーランドに行ったら必ず買って帰るものの一つです。乾物であれば通年買うことができ、日本で干し椎茸が取り扱われている感覚でスーパーで売られていて、日本で買うよりも格段に安く、軽くてかさ張らないので楽に持ち帰れます。
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以前、カーシャからお土産としてもらっていたポーランド産の乾燥ポルチーニ。気を使ってパッケージデザインも素敵なものを買ってきてくれたようです。これを使って、先日リゾットを作りました。舌鼓を打つ、という言葉が相応しい美味しい一皿になりました!

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写真:手前「スープ・パスタ皿(V133-U006)」,奥「スープ・パスタ皿(V133-U198)

ポーランドレストランSmok Wawelski by Kasia

いくら丈夫とは言え、ポーランド陶器も割れ物です。一個一個はポーランドの職人さんが心を込めて作ったものなので、発送中に事故があったり、うっかり落として割れちゃったりするとショックですね。かわいかったのに捨てるしかないのはやっぱりとても残念です。こんな寂しい目に逢った食器たちに新しい命与えたのはポーランド料理店SMOK WALESKI (スモック・バベルスキ)のオーナーAgnieszka(アギニエシカ)さんでした。割れた陶器をアレンジしてレストランの入り口にある花壇と壁に飾ってくれました。

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レストランの入り口のところです。

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花壇にも飾ってあります。かわいいですね!家に庭があれば、私もやってみたいな~

スモック・バベルスキはポーランド祭をはじめ、ポーランドに関係あるイベントによく参加しますので、都内に住んでいらっしゃる方は今度是非探してみてください。
ポーランドの家庭の雰囲気をゆっくり味わいたいなら、実店舗の住所はこちらです:

SMOK WALESKI(スモック・バベルスキ)
宇都宮市西川田5-27-10  TEL.028-645-204
営業時間 11:00~18:00 月曜日、日曜日定休 

ちなみに、スモック・バベルスキは日本で唯一ポーランド料理が食べれるお店です!

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ポーランドの文化を感じる11月(イベントのお知らせ) by 鳴川睦

日本でポーランドの文化を感じられるイベントとして、去年から始まったイベント「Poland!Poland!Poland!」。今年も開催の詳細が決まりました。ケルセンが関係するイベントは「食」関係が中心です。
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11月5日(土)「ポーランドの美味しい食卓」@中目黒スープストックトーキョー

スープを軸にポーランドの食文化が紹介されます。ケルセンは器の提供で関わっています。後半のポーランドの食卓を実際に囲っての食事会もワクワクしますね。私も参加予定です(笑)。東京でポーランド料理を出すお店が無くなってしまった今、これは見逃せない貴重な機会です。

11月11日(金)「ポーランド独立記念パーティ+トークイベント」@渋谷アップリンク

実はこの日がポーランドの独立記念日。ポーランドの食べ物や音楽、映画など幅広くポーランドに触れながら気楽に食べたり飲んだりできる夜です。私もトークイベントに参加し、抽選ですがプレゼントも用意します。参加お申し込みはこちらから。

11月25日(金)「おいしい教室-暮らしの時間」@自由が丘スープストックトーキョー

こちらはジャムを作りナレシニキ(ポーランドのクレープ)に塗って食べるというスイートなイベントです。空き瓶持参なのでお持ち帰りもアリの嬉しい教室。帰りにケルセン自由が丘直営店にも立ち寄れるロケーションも魅力です(笑)。

Placek(プラツェック) by Kasia

立花からすももをもらいました。人生で初めてのすももは、甘酸っぱくて、とても美味しかったです!半分はそのまま食べて、残りの半分でケーキを作ってみました。

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写真:平皿φ17㎝(V195-U053)
このケーキはポーランド語でPlacek(プラツェック)と言い、ポーランドの家庭で一番よく食べられるスイーツの一つです。小麦粉、バター、牛乳、砂糖とフルーツというどんな家庭にもある材料を使って、混ぜて焼くだけの簡単なケーキです。

ちなみにPlacekと言う言葉には”真っ平ら”と言うニュアンスが含まれています。たしかにこのケーキは名前の通りあまり膨らみません。

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写真:ラウンドキャセロール・大(V182-U019)

作るのに使ったVENA社のキャセロールですが、やっぱりとても使いやすい!
持ち手がついているので、グローブをはめたままでもオブーンに入れたり出したりすることが簡単にできます。

キェシロフスキ監督没後20年 特別上映 (7/9~7/22) by 鳴川睦

ポーランドの映画監督の話は、以前イエジー・スコリモフスキ監督についてこのブログでも触れたことがあります。個人的にもポーランド映画のファンで色々と観てきましたが、映画館での上映となると滅多に無いため、気に入った映画や面白そうなものはブルーレイを買って観ています。

今回は、その稀少な機会のご紹介「キェシロフスキ監督没後20年 特別上映」です。アンジェイ・ワイダ、イエジー・スコリモフスキ、ロマン・ポランスキー、今でも現役で映画を作り続けているポーランドの有名な映画監督達と同じく、ウッチ映画大学で学んだクシシュトフ・キェシロフスキ監督。54歳で突然の心臓発作で亡くなるには惜しすぎる才能だったと思わずにはいられない数々の名作です。
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今回10作品が上映され、有名なフランス時代のトリコロール三部作や「ふたりのベロニカ」に加え、ポーランド時代の映画が6作品。ル・シネマの方の話だと、”ポーランド時代”のキェシロフスキ監督の映画が日本で上映されるのは権利関係上、今後あるかどうか・・。つまりラストチャンスかもしれません。

場所は、渋谷の東急本店横「Bunkamuraル・シネマ」。実はケルセンも応援している上映なので、映画をご覧いただいた初日と2日目に、各回抽選で2名様にポーリッシュポタリーのボウルが当たる!そして、上映期間中にこの10作品の映画半券をケルセン自由が丘直営店にてご提示いただくと、店内商品が10%割引になるというハッピーなおまけも付いています!
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映画は映画館の大きなスクリーンで見るほうが、断然味わいが深まり満足度が高いものだと思うので、初めて見る方も一度見たことがある方も、この機会に是非キェシロフスキ監督の作品に触れてみてください。上のチラシは、ケルセン自由が丘直営店にも置いているので、ご興味のある方はお立ち寄りの際にご自由にお持ち帰りください。私も今から何を観に行こうかと楽しみにしています。

イースターのうさぎのマグ by 鳴川睦

WIZA社からの今回の入荷で、目立たないながらも再入荷しているものがあります。
スポットライトを浴びる初登場と違って、再入荷は「入荷連絡を希望」でお知らせメールを受け取る
設定をしている方以外にはインパクトが少ないかもしれません。

せっかくなので今回の再入荷分から、今週末のイースター(復活祭)にちなんで
作られたうさぎ柄のマグにフォーカスしてみます。

イースターのシンボルと言えば「たまご」そして「うさぎ」。
ポーランド語でピサンキと言うイースターエッグの写真は、
現在のトップページに掲載しているエッグカップの写真通りデコレーションが素敵です。
写真のピサンキはヴロツワフの民芸品店で買ったもので、本物の卵の殻に絵付けしてあります。

そして子沢山(繁栄)の象徴としての「うさぎ」。ケルセンで取り扱っているものでは、
VENA社のうさぎ、そしてWIZAの季節柄として作られたうさぎのマグがあります。

マグに描かれているうさぎ、これが結構くせもの(笑)。
野うさぎは、茶色のスタンプで身体の色を、極小の黒いスタンプで目と鼻を、
最後に黒い細筆によって輪郭が手描きされています。
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じーっと観察すると、目や鼻の位置、輪郭がうさぎの様子や表情を決定していることに気が付きます。
目の上の線が眉毛に見え、この角度や長さや曲がり具合と、目の位置で、いろんな表情が生まれています。

もじもじ下を向いていたり、なんだか困っていたり、ちょっと意地悪そうだったり、
精悍な顔つきだったり、賢そうだったり、・・・。まさに絵付け職人の絵心次第です(笑)。

こういう訳で、ポーリッシュマグ・小(W101-120)に描かれている5匹のうさぎは、5匹とも別々のうさぎ達です。
プリントものでは絶対に味わえない、『みんなちがって、みんないい』そんな気分にさせてくれる
ポーリッシュポタリーならではの味わい。

春のこの季節、朝食のコーヒーにぴったりのWIZA社のマグです。
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写真:左から時計回りに「ディナーフォーク(Z1858-166A)」「トレイφ29×12(W214-L15)」「ボウルφ11cm(V208-U198)」「平皿φ17cm(W200-25A)
下に敷いたランチョンマット「LENKAランチョンマット(黒)」