LENKAのランチョンマット by 鳴川睦

ポーランド生まれの可愛いランチョンマットをご用意しました!
ケルセンがポーランドの麻製品の製造会社に特注して作ってもらった、生粋のポーリッシュリネンです。

原料のフラックスの栽培から製品化まで、一貫してポーランド国内で行われており、
これらの製品のシリーズに「LENKA(レンカ)」という名前をつけました。
マグダレナやレナの愛称形LENKA(レンカ)に由来し、ポーランド語で麻のことをLEN(レン)と言うことから、
ポーランド生まれの可愛い女の子の名前をリネン製品の呼び名にしました。

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写真:ランチョンマット(使用イメージ)

リネンを使っている方はご存知と思いますが、麻製品は洗うと縮み、
同時にようやく本来の風合いを楽しめるようになります。
お届け時はピンとしていますが、何度か洗うと天然素材だからこそ見られる
独特のくしゃっとした麻ならではの皺の感触が確かめられます。

また、ランチョンマットなので、少し厚地です。
四隅の縫い目は二重(ダブルシーム)仕様となっており、丈夫さに加え、
ダブルのステッチがちょっとしたアクセントになっています。
洗濯機でガンガン洗って、毎日使うのにぴったりのランチョマットです。

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写真:ランチョンマット(洗濯後)

漂白や脱色をしていない麻本来のナチュラルな色をベースに、
両端に5本のストライプが入ったデザインで、
ストライプの色は赤・青・ピンク・黄・黒・緑の全6色。
家族ひとりひとりのお気に入りの色で使ったり、
その日の気分で変えてみるのも楽しいですね。

そして、このランチョンマットは、ポーリッシュポタリーとの相性も抜群です。
どちらも天然素材で、とても丈夫なので、普段使いにぴったり!
毎日のテーブルで是非一緒に使っていただければと思います。

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写真:ランチョンマット(お届け時)

りんごのケーキ by 鳴川睦

先日、子供達からのリクエストで温かいりんごのケーキを作りました。
書籍「ポーランドの大人かわいい器で幸せ暮らし」の58,59,60頁と全く同じです(笑)。

そういえば書籍の撮影は、去年の丁度今頃だったことを思い出しました。
編集部の方から「ポーリッシュポタリーを使って、何かお茶菓子を・・」
というリクエストをもらったので、この時季いつも作るりんごのケーキを
22cmのスフレディッシュで焼いていきました。

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写真:左「スフレディッシュφ22cm(W253-73)」中上「平皿17cm(V195-U199)」右上「平皿17cm(V195-A001)」

撮影時には冷めていたので本の写真ではちょっとしぼんでいますが、
焼きたては上の写真のようにふっくらしています。
火の通った紅玉は酸味のバランスが良く、りんごの持っている
程よい歯ごたえを残しているところが本当に美味しいです。

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ポーランドでもりんごのケーキはとてもポピュラーで、これまで私が行った
カフェやレストランのデザートメニューにはりんごを使ったケーキやパイが必ずありました。
ただ、ポーランドのカフェで食べたりんごのケーキは、私が作るレシピの3倍以上は甘かったです(笑)。

VENA社のエヴァさんとアレックさんのご自宅でいただいた
ディナーのシメもりんごのケーキだったなぁ。

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下の写真は去年のこの時期、ボレスワヴィエツの市場の様子です。
キロ単位の量り売りで、木箱に沢山のりんごが盛られ売られています。
小ぶりで紅玉ほどのサイズが一般的のようで、りんごポットにちょうど収まる大きさ。「なるほど」です。

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りんごのケーキを食べながら、ポーランドやりんごのことに思いを馳せた次第です。

イエジー・スコリモフスキ監督の来日 by 鳴川睦

ポーランド映画祭2015(11/14-11/20)が先週末土曜日から始まり、
初日には、スコリモフスキ監督の来日舞台挨拶があるとのことだったので出かけて来ました。

スコリモフスキ監督の映画は、切ないラブストーリー「アンナと過ごした4日間」(2008年)
以来好きになり、今回ご本人直々の声が聞けてとても有意義な時間を過ごしました。

写真で見る監督は、サングラスに黒い上着がギャングっぽいというか、
「悪いジジイ風」な強面なルックスがカッコイイ感じですよね(笑)。

インタビューでは、ご自身が映画に係わるようになった経緯がアンジェイ・ワイダ監督の
脚本にいちゃもんを付けたことがきっかけで映画の世界に触れ、
ワイダ監督からウッチ映画大学の入試が明日あると聞いて受けてみた・・というエピソード、
そしてご自身が作ってきた映画について語られる時には
ユーモアを交えて細やかに話され、内容も大変興味深く楽しいものでした。

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きっと至る所で質問されて、数え切れないほど話されてきたことだと思いますが、
観客に向かってつぶさに丁寧に語って下さる姿にも人柄を感じました。
挑戦し続ける姿勢というか感性の成長というのは年齢に関係の無いものだと、
改めてスコリモフスキ監督の凄さに感嘆した次第です。

この日私が観た映画は、監督自身の長編第一作目「身分証明書」。
学生時代に撮った映画(1964年)ということを念頭に見てください、とご本人の言葉が
あったように、起承転結を追う映画とは違った作品でした。若者の日常が
カットアップ的な展開で走っているので、私なんかが説明すること自体が無理なことではあります(笑)。

日本では来年公開予定という最新作「11 Minutes」(原題)も今からとても楽しみです。
監督自身によると「ストーリー展開について、始まりがあって終わりがある
従来の手法に飽き、実験的に作った。ワルシャワで様々な登場人物の11分間が、
最後にそれらが結びつく映画」というように紹介なさっていました。
来年もわくわくです!

ポーランド祭2015(お礼) by 鳴川睦

10/2(金)-10/4(日)の3日間、六本木ヒルズにて行われた「ポーランド祭2015」。
前日から早朝にかけて心配だった天気もなんとか持ち直し、
期間中はさわやかな秋の気候に恵まれました。

楽曲の演奏、ポーランドのお菓子や料理、ビールやウォッカ、
様々な製品などを通して、広くポーランドを知ってもらおう
というポーランド大使館主催のイベント。
ご来場いただいた皆様にとってはいかがでしたでしょうか。

そして、今年もケルセンのブースへも大勢お越しいただきまして、
誠にありがとうございました。いつもポーリッシュポタリーをご愛用いただいている方、
ブログをご覧いただいている方、書籍をご覧いただいた方などにお声掛けいただき、
私自身も本当に嬉しい3日間を過ごさせていただきました。
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写真の通り商品が見えない程の盛況でしたが、ブースが去年よりもちょっと狭くなっていたことも重なり、
特に初日に来ていただいた方々へは商品を手にとってご覧いただくことが大変だったり、
レジ待ちで長い間お待ちいただいたりしてご迷惑もおかけしたかと存じます。
また、商品の補充は最終日まで随時行っていたのですが、タイミングが悪く残念に思われた方も多かったと思います。

私たちにとっては色々と反省点もあった3日間で、あれこれ至らないことがありましたこと、
この場にてお詫び申し上げます。これを糧に今後はより楽しんでいただけるようなイベントを
考えていきたいと思っておりますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

さて、今年のケルセンからのご来場のプレゼントはこれでした!
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ポーリッシュポタリーの小さなマグネット(VENA社製・日本未発売品)です。
ベルとハートの形の2種類を5柄、全部で10種類用意しました。
写真のように冷蔵庫に付けたりしてご使用いただけます。

今回お持ち帰りいただいたのはどれだったでしょう。
ささやかではありますが、ご自宅のどこかででもお使いいただけると嬉しいです。

はじめてのポーランド(製造元訪問編) by 立花

先日ポーランド出張へ行ってきました!
絵本の中にいるような可愛らしい町並みや美味しい食べ物など、
目にするもの全てが新鮮で、とても興味深いものばかりでした。

その中でも一番印象に残っているのは製造元の見学と絵付け体験です。
(工場の見学はZakłady、絵付けは店長と同じくVENAで体験してきました!)
今回は工場見学(成形~施釉)について、書いてみたいと思います。

プレートなど、形がシンプルなものは固形粘土から成形します。
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写真左:棒状になっている固形粘土
写真右:石膏の型

一方で形が複雑なティーポットなどは液体粘土を型に流して成形します。
それぞれの形によって、粘土の使い分けがされているんですね。

ちなみに、マグカップなどは取っ手と本体は別で作り、液体粘土を使って取り付けます。
糊のような役割を果たすので「セラミックのり」と呼んでいるそうです。
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写真:マグの取っ手を付けているところ

それぞれの食器は成形が終わると、乾燥機にかけてしっかりと水分を飛ばしていきます。
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写真:乾燥機でプレートを乾かしている様子

形や大きさによっても様々ですが、固形粘土から作られるお皿は大体1時間半ほどで乾くそうです。
一方、液体粘土は乾くまでに1日くらい必要とのこと。
固形粘土よりも水分量が多いので、納得ですね。

この段階では全体的にグレーをしているのですが、そのあと一度素焼きをしたものは
オレンジとピンクの間のようなとても綺麗な色に変化します。
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素焼きをしたものは「ビスクヴィット」と呼ばれ、まだそこまで強度はなく、もろい状態です。
写真:左が素焼き前、右が素焼き後の色です

素焼きが終わると、ようやく絵付けです!
Zakładyのデザインチームの皆さんにご協力いただき、実際の絵付けの様子を
見学させてもらいました。

くるくるとお皿を回しながら手早く均一にスタンプを押していく姿は、思わず圧倒されてしまうほどでした。
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デザインチームの皆さんのお部屋には、こんなに大きなスタンプもありましたよ!
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絵付けが終わったものは、釉薬に潜らせていきます。
職人さんが一つひとつ丁寧に作業されていました。
大きな壷や形状が複雑なものは、スプレー状にした釉薬を掛けていきます。
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写真左:奥が釉薬を掛ける前、手前が釉薬を掛けた後
写真右:機械の右においてあるような大きなコンテナなどはスプレーで釉薬を掛けます

この後、1200~1300℃の高温で本焼きをすれば完成です!

実際に製造工程の現場を見ることで、「ハンドメイド」という言葉のとおり、
たくさんの人の手によって生み出されることをあらためて感じました。
同じものが一つとないポーリッシュポタリー。
自分で使っている食器も今以上に愛着を持って大切に使っていきたいです。

今回紹介したZakładyだけでなく、その他の製造元でも実際の絵付けの現場を
見学させてもらいました。
工場見学での内容をもとに、ポーリッシュをもっと身近に感じていただけるような
コンテンツを増やしていけたらいいなぁ、と思っています。
どうぞお楽しみに!

ポーランドの週末(ザコパネ) by 鳴川睦

土曜の次は日曜日。せっかくなので思い切ってクラクフからザコパネに行くことにしました。
ザコパネはポーランドのずっと南のスロバキア国境も迫る山岳地帯で、ポーランド有数の避暑地。
着いてみたら日本でいうところの軽井沢みたいなイメージかな〜と思いました。

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天気予報でも雨とか嵐だとか言っていたので、さすがに夏の格好は出来ない・・・
と思いクラクフで山用の防寒着を調達しましたが正解でした。
山の気まぐれな天気で、降ったり止んだり。
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写真:ザコパネのメインストリート

メインストリートに沿って屋台や土産物屋が連なっています。
ワッフル、アイスクリーム、チーズ、木製品など様々な屋台が軒を連ねていましたが
中でもチーズ屋台の数の多いこと!オスツィーペックと呼ばれているスモークチーズは
どの店でも大抵味見をさせてくれるザコパネ名物です。
チーズに目のない私にとってこれは外せませんでした。

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写真:ザコパネのお土産(鍋敷き&スモークチーズ)

クラクフからバスや列車で大体2時間もあれば来れるようなので、
クラクフを訪れる方にはおすすめしたい場所のひとつです。

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写真は昼食に立ち寄った店でオーダーした「ハンバーガー」。
実は英語が全く通じない店のようで、店内のハンバーガーの写真を指差し、
「ハンバーガー」と連呼して注文しました。すると出てきたのがこれ。
大ざっぱな盛りつけなので一見美味しそうに見えないかもしれませんが
ボリュームたっぷりで旨かったのは確かです。
パンには挟まっていなかったのでハンバーガーと呼べるかどうかは微妙です(笑)。

ポーランドの週末(クラクフ) by 鳴川睦

ポーランドに着いた週の土曜日、ヴロツワフに泊まっていたのでちょっと足を伸ばしてクラクフに行ってきました。
普段の出張は、製造元との打ち合わせで始終してしまうので、
何度もポーランドに来ているのに初めてのクラクフ。
ヴロツワフからは車でおよそ300km位です。

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写真:ヴェリチカ岩塩抗

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写真:ヴァヴェル城

ポーランドの各製造元の方々に「クラクフに行ったことがないのか!?それは行くべき!」
とこれまでポ何度も言われ続けてきた意味がよく分かりました。
数々の世界遺産が集中しているので、見所も満載。
まさにポーランドの「都」なんですね。
かつてはポーランドの首都だったことを思うと、気持ちとしては京都のような感じでしょうか。
クラクフの人々はワルシャワが好きじゃない、という話をカーシャから聞いていました。
なんとなく日本の東京・京都の関係と通じるものがあるのかもしれませんね(笑)。

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写真:織物会館

観光ガイドさんも「ワルシャワは再現された街並みだけど、クラクフはいにしえの建物や街並みが
そのまま残されている」と大きくPRしていました。
本当に大きくて立派なお城や王宮、教会、旧市街などポーランドが誇る名所旧跡の数々でした。

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写真:クラクフの観光ガイドカー

雨が降り続くので、こんな観光ガイド付きの車に乗って旧市街を巡りました。
が、これはちょっと高くつきました・・・。

そうそう、ポーランドは夏時間で夜9時を過ぎても明るいんです。
暗くなるのは9時半過ぎなので、昼間の時間がとっても長くてなんだか得した気分です。

ベーグル by 立花

店長から借りたポーランドのインテリア&雑貨について
書かれた本を読んでいたところ、ベーグルはポーランド発祥
ということを初めて知りました。

ベーグルは17世紀にクラクフのユダヤ人が発明し、19世紀頃にアメリカへ
移民したポーランドの人々によってニューヨークに持ち込まれたそうです。
その後、ポーランド系のパン職人が冷凍製造方法を考案したことから、
アメリカ全土へ広がっていったとのこと。

その間、クラクフではベーグルと同じく一度茹でてから焼く円形のパン
obawarzanek krakowski(クラクフ式オブヴァジャネク)が作られていて、
現在でもクラクフの名物として屋台で販売されているそう。
日本のベーグルとはどこが違うのか、実際に食べてみたいです。

日本でもパン屋さんなどでよく見かけるようになったベーグル。
クレープもそうですが、甘いデザート系のものから食事系のものまで
色々な種類や組合せがあって選ぶのも楽しいですよね。

甘党な私はクリームチーズとジャムの組合せが好きです。
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写真:ワインカップ(V059-U006)、スクエアプレート(Z1610-DU126)

家でも作るのですが、焼く前に茹でる作業が少し面倒なので
作るときには多めに焼いて一つずつ冷凍にしています。
朝ごはんにもお弁当にもなるので「明日の朝ごはんがない!」
といったときにも使えるので助かります(笑)

チーズケーキ by Kasia

前回の「梅仕事」のブログを読んで、6月は日本の家庭では梅酒を作る時期なんだ~!と思いました。

それに対してうちは6月はいつもレアチーズケーキのシーズンでした。(笑)

6月に旬を迎えるみずみずしいベリー系の果物とゼリーをかけたさわやかな
レアチーズケーキは私の中でアイスクリームと並んで一番夏らしいデザートです。
(私を含めて、大体のポーランド人はカレンダーを無視して、6月の始まり=夏の始まりと考えています)

ポーランドのレアチーズケーキは軽くてふわふわな食感が特徴です。
普通はヨーグルトとムースの中間のような特別なチーズを使いますが、
マスカルポーネチーズでも代用ができます。

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作ったチーズケーキをカップ4つに分けて、実家と同じように果物とゼリーをトッピングしてみました。

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写真:カップ(Z936-29)ザクワディ社
温かい飲み物にあまり気乗りしない夏の時季にも冷たいデザートやジュースなど色々使える形です。

コンフォートフード by Kasia

安心感を感じさせる懐かしい味、手軽に調理ができる炭水化物の多い料理、
英語圏の国ではこのような食べのもはコンフォートフード。
つまり「心地よい料理」と呼ばれています。

私にとって昔からこのような心を和ましてくれる食べ物は家に近くあったパン屋の
Chałka(ハウカ)という微かに甘味を感じる四つ編みのパンでした。
焼き立てのハウカの香りだけで心が癒されて、ストレスが半減しました。

心を癒し、手軽に作れ(お店で買ったものをスライスするだけ)、
尚且つ炭水化物の塊のハウカは私にとってまさしく、コンフォートフードそのものでした。

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写真:ポーランドパン屋。焼き立てのパンがずらりと並んでいます。

来日して以来、ハウカを自分で作らないといけなくなったので、
「手軽に調理ができる」と言うところがなくなってしまいましたが、
ストレスやホームシックにはよく効くので、コンフォートフードとして大活躍しています。(笑)

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写真:ザクワディ社の19.5㎝(Z814-964)の皿に手作りハウカと蜂蜜。