新じゃがと新たまねぎの肉じゃが by 鳴川睦

春は野菜の美味しい季節。春キャベツ、グリンピース、新たまねぎ、新じゃがいも、・・・。
新ごぼうもそろそろ出始める頃ですね。柔らかくて甘い野菜が
沢山食べられる春って素晴らしいです。私にとって1年を通して
料理に対する創作意欲が最も沸く時季は、今かもしれません。

先週、長崎の実家から新たまねぎと新じゃがを送ってもらったので、
じゃがいもは皮ごと、玉ねぎも大きめにざくざく切って、肉じゃがに。
みずみずしくて甘い野菜は、家族全員からおかわりの声がかかるほど好評でした。

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写真:タフィーボウル・ミニ(V295-U072,V295-A001)

そういえば、東京で社会人になって、当時の勤め先の同僚と出かけた居酒屋で
肉じゃがを注文したところ、豚肉だったことに驚いたことを思い出しました。
それまで肉じゃがと言えば牛肉に決まっていると思っていた私は
豚肉を使った肉じゃがが存在することにちょっとしたカルチャーショックを受けたのでした(笑)。

母の日 by 立花

5月の連休も終わり、関東では夏を思わせるような日差しが
照りつける日が増えてきました。

少し前の話になってしまいますが、先週末は母の日でしたね。
自由が丘直営店やKERSEN Online Shopでもお母様への贈り物を
お探しの方が多くいらっしゃいました。

母の誕生日が5月ということもあって、我が家では
あまり大きなプレゼントはせず、毎年お花をプレゼントして
家族でケーキを食べることが慣習になっています。
今年は久々に家族全員揃ったので、ロールケーキを作りました。
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写真:長方形盛皿(V119-B102)、スクエアプレート・小(Z1610-DU126、Z1610-DU158)

ケーキの両端を切ったときにできる“端っこ”が小さい頃から大好きで
母が切ってくれるそばでつまみ食いをしていたことを思い出し、
他の家族には内緒で久しぶりに母と二人で仲良くつまみ食い。

真ん中のほうがクリームもイチゴも入っているのに…と思いつつも
端っこは何だか特別な感じがして、今でも嬉しくなってしまいます。

VENA社の長方形盛皿は大きすぎるかなと思ったのですが、
ケーキを置いてみると周りのお花のスタンプがちょうど見えて
ぴったりな大きさでした。

シンプルで可愛らしいお花のデザインはどんな料理にも合わせやすいですし
食卓をちょっぴり華やかに演出してくれる気がします。

つつじ by Kasia

皆さんゴールデンウィークは楽しめましたでしょうか。
私は初沖縄旅行と、東京と、その週辺の庭園を見て、
とてもとても充実した連休を過ごせました。

5月はつつじの見ごろだと聞いたので、群馬県にある
館林つつじが岡公園に行ってみました。
その名の通り、色とりどりのつつじが沢山咲いていて素敵でした!

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ちなみに、つつじはポーランド語で種類によってAzalia(アザリア)
またはRóżanecznik(ルジャネチニック)と呼びます。

こうやってつつじを眺めたら、ポーランド食器にもつつじの
柄があれば可愛いなと思いました。

せっかくなので、帰りに宇都宮に寄って名物の餃子を食べました。
日本の餃子は焼いたものが多く、私がポーランドで食べなれているピエロギ
(ポーランド風の餃子)と違い、羽までついています。

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写真:スクエアディッシュ(W262-10K)Wiza(ヴィザ)社
ポーランドのピエロギです。
味は水餃子にとても似ていますが、ポーランド人はピエロギを汁なしで、
たれもつけずそのまま食べます。

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同じWiza(ヴィザ)社のスクエアディッシュに餃子を載せてみました。
多くのポーランド人にとって、焼き餃子が逆さまに皿に盛り付けられる事は、
小さなカルチャーショックです。

砥部町に行きました by 鳴川睦

ポーランドのピアニスト、カジミエシュ・ギェルジョード、
マグダレーナ・ズック両氏が出演するコンサートにお誘いをいただき、週末は愛媛県砥部町へ。
砥部焼が好きで、いつか行ってみたかった砥部町。ようやく念願が叶いました。

コンサートが始まる前に時間があったので、
砥部焼伝統産業会館で自転車をレンタルし、
窯元や直売所など沢山見て回りました。
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写真:砥部町を通る国道33号線には、陶器の里らしい焼き物のオブジェが。奥に見える山々の方角に窯元が点在しています。

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写真:小さな窯元も沢山あり気軽に見せてもらえます。

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写真:ポーリッシュポタリーとも共通する鋳込み成形やたたら成形です。

130年の歴史ある梅山窯(ばいざんがま)をはじめ、
大小、新旧合わせて窯元はおよそ100ほどが点在しているそうです。

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写真:砥部焼はこんな感じです。

白磁に呉須の唐草などの柄が伝統的な文様で、
磁器なのに素朴で温かみを持った実用品。
縁が丸みを帯びた玉縁(たまぶち)は、ぽってりした雰囲気も持っています。
日本の砥部焼をポーリッシュポタリーと一緒に使っている方は
実は沢山いらっしゃる、というのも頷けます。

晴天に恵まれ日光を浴びながら、長時間自転車を漕いでの観光は、
日焼け止めを忘れてしまったことを後悔しつつも、
色々な焼き物を見ることが出来てとても楽しかったです。

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写真:砥部のイメージキャラクター「とべっち」。この日は町のイベントでけん玉に挑戦中でした。

気分は初夏だった5月の連休 by 鳴川睦

大型連休も一段落。いかがお過ごしだったでしょうか。
私の連休は家の掃除、洗濯、衣替え、ジャム作りなんかで
地味に終わってしまいました(笑)。
嬉しかったことにお天気が続いたので気分もすっきり。

あ、ひとつだけ。近所にシネマコンプレックスが完成したので、
子供達に早く寝るように言いつけ夫婦でレイトショーに出かけました。
北野武監督の「龍三と七人の子分たち」は、
最初から最後まで抱腹絶倒。沢山笑いました。

深夜戻ってきたら冷蔵庫に何やらデザートが・・
夜な夜な娘達2人で杏仁豆腐を作っていたようです。
一晩冷やし固め、翌日家事の合間に早速いただきました。
日中は暑いくらいだったので、ひんやりして美味しかったです。

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写真:ボウル「左ボウルφ10cm(K436-DU168),右ボウルφ10cm(K436-DU059)」スプーン「左:(C592-976右:(C592-946)」「クリーマー(W404-132)」

そうそう、いちごの季節もいよいよ終盤です。
スーパーで安売りいちごを発見!2箱(8パック)を購入し、せっせとジャム作りに励みました。
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のんびりした休日の昼ごはんは、蕎麦とかパスタなんかが簡単で良いですね。
今の季節、春キャベツが美味しいのでキャベツとアンチョビのパスタを作りました。

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写真:スープ皿(W204-127)

今年も遠出することはありませんでしたが、こんな休日もいいもんですね。

自由が丘直営店スタッフ募集のお知らせ by 鳴川睦

こんにちは、鳴川です。爽やかな風にこいのぼりが元気に泳ぐ季節。
今年もケルセン自由が丘店の軒先に、ツバメが巣作りにやってきました。
巣立ちの日まで温かく見守ってあげようと思っているところです。

さて、この度は自由が丘直営店での新たなアルバイトスタッフ募集についてのお知らせです。

若干名の募集で、まずは「ポーリッシュポタリーが大好き」、
そして土日祝の勤務も可能な方であれば、年齢・性別・経験は問いません。

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詳しい募集要項とご応募の際の必要事項は下記URLから。
http://www.kersen.jp/hpgen/HPB/entries/169.html

現在のスタッフも皆ポーリッシュポタリー大好きな人達ばかり。
共に楽しくやっていければと思っています。

ネモフィラ by 立花

今年は満開の桜の下でお花見ができなかった私ですが、
週末に足を伸ばして桜とは別のお花見をしてきました。

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写真は国営ひたち海浜公園内のみはらしの丘で咲く「ネモフィラ」。
4月下旬から5月の初旬にかけて咲く、とても綺麗な青色をした
小さくて可愛い花です。

その美しい青色は、なんでも「ベビーブルーアイズ」と呼ばれているそう。
花にはあまり詳しくない私ですが、偶然お花屋さんで見つけて以来
大好きな花の一つになりました。

みはらしの丘には約450万本ものネモフィラが植えられていて、
まさに見渡すかぎり青色一色!
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青空の下でゆらゆらと風に揺れて波を打つ姿は
とても雄大で感動してしまいました。

そんなネモフィラを見ていると、ケルセンでも人気の高い
VENA社のU006のデザインを思い出しました!
こちらも綺麗な青色で、お好きな方もきっと多いのでは
ないかと思います。

さっそくお土産に買ってきたさつまいものパイを
先月入荷したばかりのオーバルプレートMに載せてみました。
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写真:オーバルM(V112-U006),ピギー(W965-25A),カップ&ソーサー(V033-U072)
ちょっとしたおやつを載せるにもちょうど良いサイズでおすすめです。

ここ数日で関東は一気に暖かくなりましたが、しばらくの間は
たくさん撮り溜めた写真、そして美味しいお土産と一緒に
まだまだ春の余韻を楽しみたいと思います。

ポーランド人の名前 by 鳴川睦

ポーランド語って、パッと見に子音が連続しているので
英語やラテン系の言語の方に親しみがある私にとって、
スラブ系言語というのは見た目からして結構難解に映ります。

人の名前についても同様、名刺に書いてある正式な名前の発音は
カーシャに教えてもらっても一回では覚えられず時間が掛かっていますしね。

名前ということを考えると、ポーランドと日本で大きく違う点があります。
それは、日本のように名前を自由に創造することが出来ない、ということです。

ポーランド人の名前とは、原則として男女別に決められた
名前一覧からの「選択」である、ということ。
このポーランド科学アカデミー言語文化局作成の一覧から外れる場合には、
そこでの判断を仰ぐ必要があるそうです。

例えば、アメリカなど外国の名前などを付けようとすると
役所で一悶着あったりするようです。それでも女性の名前は最後に必ずaで
終わらないといけないというのは絶対の決まり事となっています。
名前を付けられる際、役所と揉めたというエピソードを持っている
カーシャの友人もいるという話などを聞いてびっくりしました。

私:「日本では名前の流行というのがあるけどポーランドにもある?」
カーシャ:「ありますよー。キラキラネームも(笑)。」
私:「え?ポーランドのキラキラネーム!?どんな名前?」
カーシャ:「ニコラ、オリヴィア、ヴィクトリアとか」
私:「へー。あんまりキラキラって感じでもないような気もするけど・・。
   カーシャじゃなくてヴィクトリアだったらどんな感じかなぁ。」
カーシャ:「なんか恥ずかしいです。」

ところで、実はカーシャというのは愛称形で、正式にはカタジナです。
愛称形というのは、名前を短くしたり(逆に長くなるものもありますが)、
軽く呼びやすく変化させたもので、(~ちゃん)って感じで親しみや愛らしい雰囲気も加わります。
ただ、英語でWilliam(ウィリアム)の愛称WillとかBillとかと同じく、
大人になっても使われるので、安易に~ちゃんという訳ではありません。
そして、それぞれの名前で定まった愛称形があります。
Katarzyna(カタジナ)の愛称形がKasia(カーシャ)です。
確かに響きが可愛らしいですね。カーシャにぴったり。

さらに掘り下げると「ぞんざい形」なるものが存在するそうです。
投げやりで、突っぱねた、乱暴で失礼な呼び方なのか・・
いえいえ、そういう訳ではないようです(笑)。
どちらかというと、カッコイイ、ちょっとクールな響き。
ちびっこでなくなった男子以上の人に使われるそうです。
愛称形が可愛さプラスとすれば、ぞんざい形はその可愛いという要素を省いたもの、
という説明の方がしっくりするかもしれません。

例えばポーランド人の男性の名前、WIZA社の創設者の
Wiza(ウィザ)氏のお名前でもあるStanisław(スタニスワフ)は、
愛称形ではStaś (スタシ)ぞんざい形ではStasiek(スタシェク)。

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写真:去年2014年Stanisław Wiza氏とココアのビスケットを食べながらの歓談
多くのポーランド人男性同様Wiza氏も、甘いものも大好きみたいでした。

愛称形の響きが持つ愛らしさは伝わってくる気がしますが、
ぞんざい形の持つ”感じ”を感覚的に分かるには時間がかかりそうです。

また、意外にも名字についてはすごい数が存在しています。
人口4000万弱に対して40万以上の数があるらしく、
日本の名字が人口1億3000万に対して30万弱ということを考えると
ポーランドの名字の数は膨大ですね。

Mazurek (マズレック) by Kasia

先週末、家に帰ったら嬉しい届け物が私を待っていました。

2週間程前のことなんですが、母が今年もイースターに家族と離れて暮らす事を
寂しく思っている私に「家からなにか美味しいものを送ってあげるよ」と約束してくれました。
週末に届いた荷物を開けたら、中には「Mazurek」(マズレック)と言うケーキがありました。

Mazurekは前回ブログで紹介したBabka(バブカ)と並んでイースターの定番のスイーツです。
家庭によって、作り方はそれぞれ違いますが、ケーキの強烈な甘さは共通なところです。
砂糖はいつも控えめの実家でも、母が毎年、マズレックにドゥルセ・デ・レチェ
(缶ごと温めた練乳で作った濃厚なキャラメルソース)を大量に使っています。

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ポーランドから長い旅を経て(ほぼ)無事に届いたマズレック。
やっぱり大人になってもお母さんの手作りの味は何よりも美味しく感じます。

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写真:平皿φ16cm(Z818-166A)Zakłady(ザクワディ)社

マズレックは出来立てより、少し”熟成”した方が美味しいです。
杏子ジャムとドゥルセ・デ・レチェの味がお互いに染み込み、
キャラメルの表面が固まり始めるとマズレックが丁度食べごろになったことがわかります。

潮干狩り2015 by 鳴川睦

春の大潮と言えば、あさり掘り!
そうです、今年も潮干狩りに出かけて参りました。
潮風はまだちょっと涼しいかな、と思っていましたが
いざ海に入るとそんなことは全く気になりませんでした。
熱中するってすごいですね(笑)。

時期がまだちょっと早かったのか稚貝が大半だったので
大粒な食べ頃を探すのがちょっと大変でしたが、そこは人海戦術。
家族4人で頑張ったので3食分の大きめあさりを見つけられました。
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採ったその日の夜、我が家では定番の「あさりの白ワイン蒸し」。
海に返した稚貝達が大きなあさりに育ってくれたら嬉しいね、
と話しながら食卓を囲みました。

潮干狩りの数時間、中腰での作業を頑張ったので、
皆それぞれに太ももが張ったり、腰が痛かったり。
夜は程よい疲労感と共にぐっすり眠れました。

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写真:ご飯茶碗・小(W128-11),ボウル・中(W125-25A)

そして今朝は「あさりの味噌汁」。
出汁の旨味が身体にしみわたりました。
あさり料理ラストの今夜、海老と共に海の幸のリゾットを作る予定です。