潮干狩り2015 by 鳴川睦

春の大潮と言えば、あさり掘り!
そうです、今年も潮干狩りに出かけて参りました。
潮風はまだちょっと涼しいかな、と思っていましたが
いざ海に入るとそんなことは全く気になりませんでした。
熱中するってすごいですね(笑)。

時期がまだちょっと早かったのか稚貝が大半だったので
大粒な食べ頃を探すのがちょっと大変でしたが、そこは人海戦術。
家族4人で頑張ったので3食分の大きめあさりを見つけられました。
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採ったその日の夜、我が家では定番の「あさりの白ワイン蒸し」。
海に返した稚貝達が大きなあさりに育ってくれたら嬉しいね、
と話しながら食卓を囲みました。

潮干狩りの数時間、中腰での作業を頑張ったので、
皆それぞれに太ももが張ったり、腰が痛かったり。
夜は程よい疲労感と共にぐっすり眠れました。

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写真:ご飯茶碗・小(W128-11),ボウル・中(W125-25A)

そして今朝は「あさりの味噌汁」。
出汁の旨味が身体にしみわたりました。
あさり料理ラストの今夜、海老と共に海の幸のリゾットを作る予定です。

金曜日 by Kasia

ついに金曜日が来ました。

一週間の苦労の終わり、羽を伸ばせる愛しい金曜日。
英語圏の国では「TGIF‐Thanks God it’s Friday」(やっと金曜日だ、神様ありがとう!)
と言う表現まであります。

ポーランド人の私は金曜日が好きな理由も一つあります。

キリスト教の信仰が深いポーランドでは、イエス・キリスト
が金曜日に十字架で死んだと信じられています。

キリストの死を悼むために、毎週多くの人が金曜日に一日肉料理を我慢します。
その代わり、サンドイッチ、果物が入った甘い団子、クレープ、
ほうれん草の薄焼き卵など、軽めなまるでおやつのようなものを食べます。

子供の頃は「食事にデザート」と言う考え方はとても魅力的に映り、
一週間で最大の楽しみでした。
実は、日本に住み始めてからも、そういう食生活がなかなかやめらず、
金曜日のディナーによく実家のことを思い出させるクレープを作ります。

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写真: 平皿φ19.5cm(Z814-964) Zakłady(ザクワディ)社

栄養バランスをちゃんと保つには、ポーランドで人気なカッテージチーズ(カルシウム!)をクレープではさんで、果物をたっぷり添えていただきます。

春の筍 by 立花

東京は気づけば桜の木からはらはらと花びらが散り、すっかり葉桜になってしまいました。
残念ながら今年はタイミングが合わず、お花見を満喫できなかった私ですが
福岡に住む親戚から春の便りが届きました。

リクエストしていた福岡のあまおうや柑橘類のフルーツに加えて、今回のメインは筍!
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いつもはスーパーで売っている水煮を使っているので、こういった立派なものを
目の前にするとちょっぴり緊張してしまいました。
皮を剥いたり灰汁をとったりと、準備は手間がかかる作業が多くて大変でしたが、
それもまた美味しく食べるために必要な工程の一つだなぁ、と実感しました。

炊き込みご飯にホイル焼きと若竹煮、定番の調理方法で美味しくいただきました。
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写真:左からご飯茶碗・小(W128-11),ボウルφ17cm(W305-25A),スクエアディッシュ(W262-127)

どの季節もそうですが、やはり旬のものは美味しさも格別ですね。

店長と筍の話をしていたところ、「バーニャカウダでも美味しそう!」という話になったのですが、
残念ながら全ての筍を食べきってしまったので…それはまた次の機会に挑戦してみたいと思います。

ポテトサラダ by 鳴川睦

日本の料理という訳ではありませんが、どの家庭でも普通に
食べられている日本のサラダの代表格「ポテトサラダ」。

サンドウィッチに挟まれていたり、洋食屋でサイドディッシュ
としてメイン料理に添えられていたり、給食にも登場したり、・・
国民的に親しまれている献立だと思います。

親戚や友人の家でも時々いただくことがありますが、実は味噌汁と
同じように家庭によって実に様々な味の違いを感じます。

私が作る時の基本的な材料は、じゃがいも、人参、玉ねぎ、きゅうり、ハム。
きゅうりと玉ねぎは振り塩後に絞り、マヨネーズで和え、こしょうを少々。
大体、毎回同じような味に仕上がっていると思います。

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写真は、普段の我が家のポテトサラダ。
なぜかポテトサラダにはこのフラワーボウルが合う気がして、
最近はもっぱらこれに銘々に盛り付けてばかりです(笑)。

これまで、よそでいただいたポテトサラダには、
グリンピース、茹でキャベツ、ツナ、ベーコン、ゆで卵、
チーズ、りんご、セロリ、コーン、マカロニなどが
入っていたことがありました。

じゃがいもも完全にマッシュしてあったり、荒く潰しただけだったり、
マセドニアサラダのようにキューブ状に茹でただけだったり。
加えるマヨネーズの種類や量によっても味が変わるので、
味のバラエティはまさに十人十色。

日常的な献立なので、よそでいただくことは比較的少ないですが、
時々付け合せにあったりするととても気になって、
興味津々でいただいてしまうほど。
面白くも奥深い料理のひとつだなぁと感じます。

イースターバスケット by Kasia

先週末ポーランドではイースターが始まりました。

毎年、この時期に親が沢山の美味しそうな写真を送ってくれるので、
家族と一緒にイースターを楽しめないのはいつもとても悔しくなります。(笑)

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今年の実家のイースターバスケットです。
ポーランドでは、イースター日曜日の朝ご飯の時に食べる食材をそれぞれ少しづつ
バスケットに入れ、神様の祝福を受けるために教会にもって行く習慣があります。

バスケットの中身は家庭によって少し違うらしいのですが、
定番はソーセージ、塩、 ホースラディッシュ(西洋わさび)、
パン、オレンジとイースターエッグです。

写真をよく見て気づきましたが、今年、実家のバスケットには
パンの代わりにケーキが入っていたみたいです。
このケーキはポーランド語で「babka」(バブカ)と言い、
特にイースターの時にとても人気な卵の黄身を
たっぷり使ったブリオッシュのような菓子パンです。

実家の写真に写っているものはバスケットのサイズに合わせた
カップケーキのような小さなものですが、
通常サイズのbabka(バブカ)ならこちらです。

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写真:デザートプレート20×20cm(V205-U019) VENA(ヴェナ)社
ケルセンで取り扱っているWIZA社のクグロフ型を使った自作のbabka(バブカ)です。
とても手軽な材料を使ったレシピなので、クグロフ型をお持ちの方々に
是非お勧めしたいです。レシピはこちら

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写真:クグロフ型(W813-132) WIZA(ヴィザ)社

バーニャカウダ by 鳴川睦

様々な野菜が美味しくなる季節ですね!
本にも書いていたのですが、たっぷりの野菜を食べたいので
我が家ですっかり定着したバーニャカウダ。

お洒落なカフェで食べたことがありますが、
野菜が好きで大食らいを自覚している私にとっては量が少なすぎ、
この量でこの値段!?という場面に遭遇し続けたことで
ついには自宅でしか食べなくなったこのメニュー。
ポーリッシュポタリーのお陰で家族全員が好きなだけ季節の野菜を堪能できるようになりました。

ポットウォーマーとボウルがあれば簡単に再現できるので、
お持ちの皆さんに是非おすすめしたいと思います。
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★おすすめの組み合わせ(写真)
ポットウォーマー・小(V088-)」&「ミニボウル・フラット(V158-)

写真では柄番号U006を使っています。
いずれもウォーマー横の開口部分が広い(空気吸入口が大きい)、
ボウルの底が平らで安定する、という条件を満たしていれば
組み合わせは色々と考えられそうです。

チーズフォンデュの場合には、チーズの量が沢山必要だと思うので、
ポットウォーマーも大きいサイズがおすすめですが、
バーニャカウダやチョコレートフォンデュには小さいサイズの
ポットウォーマーが向いていると思います。

ただ、ザクワディの小さなウォーマーは、サイドの開口部分か小さいため、
上にボウルなど乗せると空気を供給できず炎が消えてしまい、このような使い方には向きませんでした。

WIZA製の小さいポットウォーマー(W840-)を使う場合、「ボウルφ13cm(W302-)」
がボウルの底が平らなので安定性は高いと思います。ソースの量が比較的多めの場合によさそうです。
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注意事項としては、空焼きにならないようにする、ろうそく以外は使わない、です。

固形燃料などはガスの直火と同じで火力が強すぎて、
丈夫なポーリッシュポタリーといえども耐えられません。
まぁ、バーニャカウダやチョコレートフォンデュは、
ろうそくの静かな炎でも充分に保温が出来ますから、
そもそも強い火力は必要ないですね。

色とりどりの野菜を大皿に切って皿に並べるだけで豪華に見えて、とっても健康的で美容にも良さそう。
休日のブランチ、ボリュームのある昼食をとった日の軽い夕食などにいかがでしょう。
生で食べられる野菜は生で、ブロッコリー、菜の花、アスパラなど
は軽く茹でておくだけで超簡単。野菜以外には茹で海老なんかも美味しかったです。

★バーニャカウダの野菜(一例)

・アスパラガス
・パプリカ
・ミニトマト
・新じゃがいも
・菜の花
・ブロッコリー
・にんじん
・クレソン
・かぶ
・チコリ
・マッシュルーム
・ラディッシュ
・きぬさや
・いんげん
・かぼちゃ
・春キャベツ

★ソース(一例)

いろんなソースがありますが、我が家ではクリーム系が支持されています。

オリーブオイル 35cc(大さじ2強)
にんにく 2かけ
アンチョビフィレ 5-6枚
生クリーム 200cc
片栗粉 小さじ1
黒こしょう少々

《作り方》

(1)小さめの鍋に、オリーブオイルを入れ、細かくみじん切りにしたにんにくとアンチョビを弱火~中火で軽く炒める。
(2)生クリームを入れて混ざったら、片栗粉を同量の水で溶いて加える。
(3)少しとろみがついたら、仕上げに黒こしょうを少々。
(4)これをボウル(V158)の7-8分目程度注ぎ、ウォーマーで保温する。
(5)途中で減ったら随時ソースを足す。

イースター by Kasia

日本では桜の満開を楽しんでいる今週、ポーランドではイースターの準備が始まったそうです。

イースターは日本語で『復活祭』とも呼び、その名前通り十字架にかけられて
死んだキリストの復活を記念する、キリスト教にとって最も大事なお祭りです。

びっくりする方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、イースターはクリスマスよりも大事なのです。

イースターの楽しみと言えば、カラフルなイースターエッグを作ること、
そして、美味しいものを食べることです。

今ではポーランド人は、イースターの40日前の四旬節の期間にもいつも通りの
食生活を続けていますが、かつてこの四旬節の期間には、肉、乳製品と卵は禁じられ、
イースターの日曜日からやっとそれらを食べられるようになりました。

とはいえ、イースターの2日間は、今でも昔ながらの料理を楽しんでいます。
ホワイトソーセージ、ハム、卵、チーズケーキなどはイースターの食卓には欠かせないものです。
それにライ麦の天然酵母をもとに作る「Żurek」(ジュレック)というスープも多くの家庭に登場します。

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写真:ボウルφ13cmフラット(V071-B102) デザートプレート20×20cm(V205-U019) VENA(ヴェナ)社

天然酵母から作るのはまだまだ勇気が足りない私が、ポーランドから持ってきた
żurek(ジュレック) のもとを使って見ました。
スープの具はイースターの定番のホワイトソーセージとゆで卵。
実家でよく食べた酸っぱくてさっぱりしたżurek(ジュレック)の味を再現できて、すっかり
イースターの気分になりました。

沖縄美ら海水族館 by 鳴川睦

3月末、子供達の春休みに合わせて沖縄に行ってきました。
第一の目的は、そうです美ら海水族館!

実は5年前に親兄弟子供合せて10人で訪れたことがあるのですが、
その時はゆっくり見ることが出来ませんでした。
再び行ってじっくりしっかり観察したいと切望すること5年。
この春それがようやく叶いました。

朝9時に入館し、出たのは午後2時。
実に面白くて楽しくて有意義な5時間でした。
館内のほぼ全てのパネルの文章を読み、
泳ぐ魚たちをうっとり眺められて幸せを満喫しました。
大好きなジンベイザメやマンタも元気そうで嬉しかったです。

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「サメ博士の部屋」というコーナーでは、
「難しいと言われているサメの飼育に実績を持っている当館では
今後、深海鮫”メガマウス”の飼育にチャレンジしたい」
との解説があり小躍りしました。
いよいよ生きたメガマウスが見られる日が来る「かもしれない」と思うと、楽しみがまたひとつ増えました。

その後は海辺のお散歩。さすがは沖縄、3月末ともなると日中汗ばむ位暖かいです。
夫や子供たちは水着で海水浴をしていましたが、
私は白いビーチに打ち上がっているサンゴの欠片を拾って遊びました。
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よく見ると形も種類も色々あり興味深いです。
穴の開いているものは糸を通してオーナメント風の飾り物を作れそう。
細長くて据わりの良いものは箸置きに使おうと思います。

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陶器のおもちゃ by Kasia

今月、VENA(ヴェナ)社から新商品の可愛いおもちゃのティーセットが届きました。
置いておくだけで部屋が楽しくなるので、ネットショップでは
あっという間に全部売り切れてしまったほどの人気アイテムです。
(自由が丘直営店にはかろうじてまだ少しあります。)

去年、ボレスワヴィエツに行った時にとても面白い情報を手に入れました。
実はポーランドでは、このような陶器でできたおもちゃが、
かなり昔から作られていたそうです。
2007年にボレスワヴィエツで発見された16世紀の陶芸屋さんの遺跡の中に
こんな小さな馬のフィギュアがありました。

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かつて、このようなフィギュアを棒に刺して、
ボレスワヴィエツの子供たちが遊んでいたようです。

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現在、Zaklady(ザクワディ)社はそのレプリカを作っているので、
もしボレスワヴィエツにある直営店に行くことがあれば、
実際に手にとって見ることもできます!

クグロフ型をつかったデザート by 立花

お菓子作りが好きな私にとって、憧れだったクグロフ型。
焼き型としてはもちろんですが、飾っておくためのフック用の穴が
2箇所空いているのでインテリアとしてもキッチンで大活躍してくれます。

最近は御結婚の御祝などの贈り物としてご検討されているお客様から
お問い合わせをいただく機会が増えきています。

焼き型以外の用途を考えていたところ、店長から
「ゼリーやババロアが良いかもしれない」というアドバイスを
もらったので、今回はオレンジの二層ゼリーを作ってみました。
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写真:クグロフ型(W813-132),平皿φ24cm(Z1001-966),平皿φ17cm(V195-U019,U053)

実は材料を混ぜておくだけで冷やしている間に二層に分かれる
簡単なゼリーです。(レシピはこちらから)

上の透明な部分はオレンジゼリー、下の部分はずっしりとしたババロアのような
オレンジのムースで一度で2つの食感と味が楽しめます。
小さい頃によく母親にリクエストをしていた大好きなおやつの一つです。

この分量だとおそらく100ccほど余ってしまうので、小さめのマグや
ココットボウルなどに入れて一人分おまけのデザートとして分けておくと
良いかもしれません。

きれいに型から外せるか心配でしたが、あたたかいお湯で型の周りを
少し温めてから、端にナイフで切り込みを入れたところ
綺麗に外すことができました!

作るときは少し固めの仕上がりにすることがポイントです。
(今回は液体が900mlに対して20gのゼラチンを使っています)
あまり柔らかい仕上がりだとお皿に出したときに崩れてしまう可能性が
あるので、少し注意が必要かもしれません。

独特の型の模様もしっかりと出て、お皿に盛り付けても
きれいに形を保ってくれました。
お誕生日パーティーや来客の際などにテーブルで取り分けるのも
楽しいですし、何よりも大きいサイズのゼリーを目の前にすると
何だかワクワクしてしまいますね(笑)

オーブンウェアとして冬に大活躍のポーリッシュポタリーですが、
これからだんだんと暖かくなる時期にも涼しげなスイーツと一緒に
楽しむのもおすすめです。