カチョカヴァッロ by 鳴川睦

私のチーズ愛については、これまでのブログや書籍でも書いているので、
ご存知の方も多いかもしれませんね。

普段、量り売りのお店で少量を何種類か買ったり、
賞味期限の近づいているものをセールで見つけたりして
(賞味期限が近い方が成熟して食べ頃なんです!)、
日々楽しんでいるチーズ生活。

切り売りしてもらえないこともあり、普段から食べるチーズ
としては値段もちょっと高めなので、時々しか買いませんが
カチョカバッロも大好きです。

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ひょうたんのような、アニメのおでんくんのような、紐に吊り下げて
熟成させた面白い形のイタリア生まれのチーズです。

焼いて食べるのが一番好きで、1cmほどにスライスして
フライパンでこんがり両面を焼くと本当に美味しくて。
外側をカリッと香ばしく焼き、中はとろりと糸を引く熱々の旨さがたまりません。

最初にこのチーズに出会った時、焼くと美味しいと聞いて
早速フライパンにスライスしたチーズを4~5枚並べて焼いたら、
あっという間に全てのチーズがフライパンの中で一体化して、
ドロドロになってしまいました。

両面に焼き色を付けるということを考えて、肉を焼くように
強火で焼いてしまったのが敗因だったようです。

その後試行錯誤を繰り返し、最近ようやく一枚一枚をこんがり焼くことが
できるようになりました。要は「辛抱強くごく弱火で焼くこと」。

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最初に表面を焼き色が付いたら、チーズを支えながらフライ返しで裏返し、
裏面も焼き色を付けて厚みのあるうちに(チーズが溶け出して広がる前に)
皿に移します。すると、外はこんがり中はとろける焼きチーズの出来上がり!

そんな訳で、もう失敗しなくなった焼きカチョカヴァッロ。
家に戻った夕方、子供たちのおやつに、私のエネルギーチャージに、
のんびり焼くのが楽しくなりました。
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夏のワルシャワ by Kasia

先週ポーランドから帰ってきた私ですが、今東京は少し寒く感じています。
実は、6月末からポーランドでは34度の真夏の天気が続いていて、
毎日短パンと半袖で過ごしていました。

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写真:ワルシャワで夏に大人気のシティービーチ、川辺の人口の砂浜です。
サンベッドで寛ぎたくなりますね。
場所によって、バレーボールやフェリークルーズも楽しめます。

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写真:ワルシャワの旧市街にある噴水。
7月から毎週末ライトアップされています。
夏の時ポーランドでは日が落ちるのがだいぶ遅くなりますので、
ライトアップも9時から始まります。

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写真:実家の窓辺を飾るのは、ボレスワヴィエツのメーカーからのお土産。
今回Kalich(カリヒ)社にいただいた巨大なマグに母が今ミントを栽培しています。
後ろは2年前のWiza(ヴィザ)社からのプレゼントの牛ちゃんが外の景色を眺めています。

オブヴァジャネクを食べてみました by 立花

以前ベーグルについて書いたブログの中で紹介した
円形のパン「obwarzanek krakowski(クラクフ式オブヴァジャネク)」。
実際にポーランドのクラクフに行って食べてきました!

クラクフの街中を歩いていると至るところに小さなワゴンが立っていてるのを見かけました。
現在でも毎日15万個が焼き上げられ、180件ほどの屋台で販売がされているそうです。
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写真:ショーケースの中にはゴマやチーズ味の他にも、様々な種類のパンが売られていました。

実際に買ってみると、想像していた以上に…大きい!
直径で言うと大体15~16cmほどで、自分の手のひらと比べてもパンの方が少し大きいくらいでした。
そのまま持ってかじりつくと、ちょっとした車のハンドルのような気もしました(笑)

外側はパリッとしていて、プレッツェルにも似たしっかりと食べ応えのある食感。
噛めば噛むほどパンの味がしてきて、とても美味しかったです。

日本のベーグルは蜂蜜入りの甘いものや、もちもちとした食感のものも多くありますが、クラクフ式のパンの生地はほんのり塩味がして、おやつにも食事にもぴったりだなぁ、と思いました。

宿泊先の目の前のワゴンはとても賑わっていたようで、夕方に取材から戻ってきた頃にはショーケースの中のパンがほとんどなくなっていました。
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クラクフで食べた味を忘れないうちに、自分で再現できるか挑戦してみたいと思います!

ザクワディからの新着入荷(後編) by 鳴川睦

昨日の七夕は、あいにくの天気で星空を眺めることはできずちょっと残念。
近所の商店街に、笹の葉に思い思いの願いが書かれた短冊が下げられているので
みんなどんなお願いをしているのかな~と読んでみたら・・
かなり詳細で具体的な願い事、ライバルの失敗を願うような後ろ向きな願い事など
思わず笑ってしまうものが多かったのが印象的でした(笑)。

さて、今回はザクワディの新着入荷(後編)のお知らせです。
持ち手部分が陶器のステンレス製のカトラリー各種、フリル状の縁が特徴的な
フリルボウル、エッグカップや小皿、スクエアボウル、パスタ皿など再入荷や新入荷しています。

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自由が丘直営店でも新着の商品を中央テーブルに並べ、
明日からの皆様のお越しをお待ちしております!

はじめてのポーランド(製造元訪問編) by 立花

先日ポーランド出張へ行ってきました!
絵本の中にいるような可愛らしい町並みや美味しい食べ物など、
目にするもの全てが新鮮で、とても興味深いものばかりでした。

その中でも一番印象に残っているのは製造元の見学と絵付け体験です。
(工場の見学はZakłady、絵付けは店長と同じくVENAで体験してきました!)
今回は工場見学(成形~施釉)について、書いてみたいと思います。

プレートなど、形がシンプルなものは固形粘土から成形します。
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写真左:棒状になっている固形粘土
写真右:石膏の型

一方で形が複雑なティーポットなどは液体粘土を型に流して成形します。
それぞれの形によって、粘土の使い分けがされているんですね。

ちなみに、マグカップなどは取っ手と本体は別で作り、液体粘土を使って取り付けます。
糊のような役割を果たすので「セラミックのり」と呼んでいるそうです。
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写真:マグの取っ手を付けているところ

それぞれの食器は成形が終わると、乾燥機にかけてしっかりと水分を飛ばしていきます。
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写真:乾燥機でプレートを乾かしている様子

形や大きさによっても様々ですが、固形粘土から作られるお皿は大体1時間半ほどで乾くそうです。
一方、液体粘土は乾くまでに1日くらい必要とのこと。
固形粘土よりも水分量が多いので、納得ですね。

この段階では全体的にグレーをしているのですが、そのあと一度素焼きをしたものは
オレンジとピンクの間のようなとても綺麗な色に変化します。
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素焼きをしたものは「ビスクヴィット」と呼ばれ、まだそこまで強度はなく、もろい状態です。
写真:左が素焼き前、右が素焼き後の色です

素焼きが終わると、ようやく絵付けです!
Zakładyのデザインチームの皆さんにご協力いただき、実際の絵付けの様子を
見学させてもらいました。

くるくるとお皿を回しながら手早く均一にスタンプを押していく姿は、思わず圧倒されてしまうほどでした。
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デザインチームの皆さんのお部屋には、こんなに大きなスタンプもありましたよ!
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絵付けが終わったものは、釉薬に潜らせていきます。
職人さんが一つひとつ丁寧に作業されていました。
大きな壷や形状が複雑なものは、スプレー状にした釉薬を掛けていきます。
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写真左:奥が釉薬を掛ける前、手前が釉薬を掛けた後
写真右:機械の右においてあるような大きなコンテナなどはスプレーで釉薬を掛けます

この後、1200~1300℃の高温で本焼きをすれば完成です!

実際に製造工程の現場を見ることで、「ハンドメイド」という言葉のとおり、
たくさんの人の手によって生み出されることをあらためて感じました。
同じものが一つとないポーリッシュポタリー。
自分で使っている食器も今以上に愛着を持って大切に使っていきたいです。

今回紹介したZakładyだけでなく、その他の製造元でも実際の絵付けの現場を
見学させてもらいました。
工場見学での内容をもとに、ポーリッシュをもっと身近に感じていただけるような
コンテンツを増やしていけたらいいなぁ、と思っています。
どうぞお楽しみに!

帰国しました! by 鳴川睦

ポーランドへの出張を終え、週末無事に日本に到着しました。
移動が多かったことに加え、時差や現地の通信環境の問題などで、
お問い合わせへのお返事に時間がかかったりすることもあったので
ご心配をおかけしたかと思いますが、ご辛抱ご理解いただきまして
本当にありがとうございました。

さて、今回、製造元の方々との再会に用意した日本からのお土産は本高砂屋の「エコルセ」。
神戸の銘菓で全国の百貨店でも見かけるので、ご存じの方も多いかと思います。

上品な薄いクレープの層がサクサクしてとても美味しいお菓子で私の大好物!
甘いもの好きとはいえポーランドのお菓子は結構濃厚なので、
日本の繊細な甘さを喜んでいただけるかちょっと心配もありましたが、
帰国後ポーランドから「とても美味しいスイーツをありがとう」
というメールが届いていたので嬉しく思っているところです。

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スタニスワフ・ヴィザ氏、相変わらず現役で頑張っていらっしゃいました。
幾つになっても研究熱心なところが元気の秘訣だと思わずにはいられません。
日本のお菓子をどうぞと渡すとニコニコ顔に。

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ザクワディの方々も皆さんお元気でした。写真は、ザクワディのデザインチームの方々です。
ここで日々新しい柄が開発されています。

ポーランドの週末(ザコパネ) by 鳴川睦

土曜の次は日曜日。せっかくなので思い切ってクラクフからザコパネに行くことにしました。
ザコパネはポーランドのずっと南のスロバキア国境も迫る山岳地帯で、ポーランド有数の避暑地。
着いてみたら日本でいうところの軽井沢みたいなイメージかな〜と思いました。

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天気予報でも雨とか嵐だとか言っていたので、さすがに夏の格好は出来ない・・・
と思いクラクフで山用の防寒着を調達しましたが正解でした。
山の気まぐれな天気で、降ったり止んだり。
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写真:ザコパネのメインストリート

メインストリートに沿って屋台や土産物屋が連なっています。
ワッフル、アイスクリーム、チーズ、木製品など様々な屋台が軒を連ねていましたが
中でもチーズ屋台の数の多いこと!オスツィーペックと呼ばれているスモークチーズは
どの店でも大抵味見をさせてくれるザコパネ名物です。
チーズに目のない私にとってこれは外せませんでした。

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写真:ザコパネのお土産(鍋敷き&スモークチーズ)

クラクフからバスや列車で大体2時間もあれば来れるようなので、
クラクフを訪れる方にはおすすめしたい場所のひとつです。

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写真は昼食に立ち寄った店でオーダーした「ハンバーガー」。
実は英語が全く通じない店のようで、店内のハンバーガーの写真を指差し、
「ハンバーガー」と連呼して注文しました。すると出てきたのがこれ。
大ざっぱな盛りつけなので一見美味しそうに見えないかもしれませんが
ボリュームたっぷりで旨かったのは確かです。
パンには挟まっていなかったのでハンバーガーと呼べるかどうかは微妙です(笑)。

ポーランドの週末(クラクフ) by 鳴川睦

ポーランドに着いた週の土曜日、ヴロツワフに泊まっていたのでちょっと足を伸ばしてクラクフに行ってきました。
普段の出張は、製造元との打ち合わせで始終してしまうので、
何度もポーランドに来ているのに初めてのクラクフ。
ヴロツワフからは車でおよそ300km位です。

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写真:ヴェリチカ岩塩抗

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写真:ヴァヴェル城

ポーランドの各製造元の方々に「クラクフに行ったことがないのか!?それは行くべき!」
とこれまでポ何度も言われ続けてきた意味がよく分かりました。
数々の世界遺産が集中しているので、見所も満載。
まさにポーランドの「都」なんですね。
かつてはポーランドの首都だったことを思うと、気持ちとしては京都のような感じでしょうか。
クラクフの人々はワルシャワが好きじゃない、という話をカーシャから聞いていました。
なんとなく日本の東京・京都の関係と通じるものがあるのかもしれませんね(笑)。

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写真:織物会館

観光ガイドさんも「ワルシャワは再現された街並みだけど、クラクフはいにしえの建物や街並みが
そのまま残されている」と大きくPRしていました。
本当に大きくて立派なお城や王宮、教会、旧市街などポーランドが誇る名所旧跡の数々でした。

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写真:クラクフの観光ガイドカー

雨が降り続くので、こんな観光ガイド付きの車に乗って旧市街を巡りました。
が、これはちょっと高くつきました・・・。

そうそう、ポーランドは夏時間で夜9時を過ぎても明るいんです。
暗くなるのは9時半過ぎなので、昼間の時間がとっても長くてなんだか得した気分です。

ポーランドに来ています(VENA社) by 鳴川睦

6/17(水)からポーランド出張に来ています。
翌日木曜日には、VENA社の皆さんと打ち合わせをして、
その後EWA(エヴァ)さんの指導の下で絵付けを体験させてもらいました。

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下はポーリッシュマグに絵付けをしたところ。
全く不慣れでスタンプを押す圧力が強すぎるため、可愛いはずのスタンプ模様がつぶれてしまいました。

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丁度U006の柄のマグの絵付けが終わった方がいて、絵付け直後と焼き上がり後の写真を
撮らせてもらいました。高温で焼き上げて、ぎゅっと収縮して丈夫になるんです。

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ベーグル by 立花

店長から借りたポーランドのインテリア&雑貨について
書かれた本を読んでいたところ、ベーグルはポーランド発祥
ということを初めて知りました。

ベーグルは17世紀にクラクフのユダヤ人が発明し、19世紀頃にアメリカへ
移民したポーランドの人々によってニューヨークに持ち込まれたそうです。
その後、ポーランド系のパン職人が冷凍製造方法を考案したことから、
アメリカ全土へ広がっていったとのこと。

その間、クラクフではベーグルと同じく一度茹でてから焼く円形のパン
obawarzanek krakowski(クラクフ式オブヴァジャネク)が作られていて、
現在でもクラクフの名物として屋台で販売されているそう。
日本のベーグルとはどこが違うのか、実際に食べてみたいです。

日本でもパン屋さんなどでよく見かけるようになったベーグル。
クレープもそうですが、甘いデザート系のものから食事系のものまで
色々な種類や組合せがあって選ぶのも楽しいですよね。

甘党な私はクリームチーズとジャムの組合せが好きです。
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写真:ワインカップ(V059-U006)、スクエアプレート(Z1610-DU126)

家でも作るのですが、焼く前に茹でる作業が少し面倒なので
作るときには多めに焼いて一つずつ冷凍にしています。
朝ごはんにもお弁当にもなるので「明日の朝ごはんがない!」
といったときにも使えるので助かります(笑)