ポーランドのジンジャーブレッド「Piernik(ピエルニク)」 by Kasia

クリスマスがついに来ましたね!

ポーランドでは、24日の夜から26日まで、クリスマスキャロルを
歌ったり、美味しい料理を食べたりして、3日間のクリスマスを
家族とワイワイして楽しく過ごします。

クリスマス料理と言えば、赤かぶのスープのバルシチ、
ザワークラウトとマッシュルーム、塩漬けニシンと焼き鯉、
そして最後に登場するデザートの
ドライフルーツのコンポートとピエルニク(Piernik)。

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写真:平皿φ19㎝(V132-U053)Vena(ヴェナ)社
ピエルニクとは、シナモン、クローブ、八角、ジンジャー、
カルダモン、コショウ、オールスパイス、ナツメグ
8種類のスパイスと蜂蜜をたっぷり使った
ポーランド風のジンジャーブレッドです。

伝統的なピエルニクは焼く前、短くても必ず1か月ぐらい
涼しいところに生地を寝かしておき、熟成させます。

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今年、私の作ったピエルニクです。手作りのプルーンのコンフィチュールをはさんで、
チョコレートガナッシュをかけて、上にドライフルーツとナッツを飾ざってみました。

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写真:ピエルニクの細長い形にぴったりのヴィザ(WIZA)社のトレイ(W214-25D)を使ってみました。
淵のところに持ち手もついていて、とても運びやすかったです!

みどりちゃん by 鳴川睦

すき焼き、しゃぶしゃぶ、常夜鍋、寄せ鍋、ちゃんこ鍋、キムチ鍋、・・。
これを読んでくださっている皆様も、冷え込むこの季節
いろんな鍋料理を楽しんでらっしゃることと思います。

私が共通して必ず入れるものは「きのこ」。
椎茸、えのき、舞茸、最近ではエリンギのスライスも入れています。

きのこと言えば、10月のボレスワヴィエツの出張時に
「きのこ狩り」をしている人々を大勢見かけました。
朝夕は息も白くなる冷え込みでコートを着ないと寒い位でしたが、
早朝から森は結構賑やかでした。

最初、ボレスワヴィエツ周辺の郊外の道路のあちこちで
道路脇や林の中に無人の車が見られたため、
車の乗り捨てや不法廃棄とはけしからん!と思っていたのですが、
よく見たらその周辺にカゴを持った夫婦や家族連れ。
心の中で早合点をお詫びしつつ、どんなきのこなのかな~と興味津々。
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(↑こういう郊外の道路脇やちょっと入ったところに無人の車が点々と停めてあり、日本と違って洗車されていない車ばかりだったのでつい勘違いしてしまいました。)

そして、採ってきたものがボレスワヴィエツの市場で売られているのを発見。
なんと緑色のきのこでした!
学名は分かりませんが、地元の方にはZIELONKI(ジェロンキ)
日本語の意味では「みどりちゃん」という微笑ましい名前で呼ばれていました。
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ソテーにしたり、スープやシチューに入れて食べるそうで、カーシャも食べたことが無いとのこと。
どんな味なのかなぁ・・・興味津々です。

ピエロギ(Pierogi)by Kasia

ポーランドの最も有名な伝統料理と言えばピエロギです。

現地のポーランドでは、どこのスーパーでもお惣菜コーナーに
必ず置いてあるほど人気な料理です。

見た目は日本でもポピュラーな水餃子に似ているのですが、
中に包む具は肉だけではなくカッテージチーズとジャガイモ、
豆や果物など様々なピエロギがあります。

ピエロギは私の大好物なのですが、
とても手間暇がかかる料理なので、
自分ではめったに作りません。

先週末珍しくピエロギ作りに挑戦してみました。
一人で作ったので結局二時間くらいかかってしまいました。
お店で売っているような綺麗なものは作れませんでしたが、
それぞれ個性豊かなピエロギが出来上がりました。

その中で満足のいく数個を写真とっておきました。

また今度頑張りましょう!
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写真:Wiza(ヴィザ)社のスクエアプレート(W262-10K)に、少し大きめなピエロギが丁度3個入りました。今度このお皿に焼き餃子も盛り付けてみたいなと思いました。

おさかな偏愛 by 鳴川睦

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うすうす気が付いていらっしゃる方もいるかもしれませんが、
私は魚が大好きです。食べ物としても勿論なのですが、
魚の姿が何とも愛らしいと思っています。

ですから、魚関係のテレビ番組は必ずチェックしますし、熱帯魚屋さんを覗いたり、
深海魚展に出かけたり、魚類図鑑を広げたり、時々釣りもしています。
夢は日本国内だけでなく、外国の水族館も踏破することです!

そんな訳で、ヴィザのおさかなディッシュ、そして魚が描かれているザクワディからの大きなお皿2種類。
全て私がこよなく愛する魚のポーリッシュポタリーです。
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また、古代魚のような原始的な風貌を持つ魚、
「ガー」や「パイク」のような細長い魚は特に好きなので、
ザクワディのロングサービングプレートを見た時はちょっと興奮しました。

長くてどっしりしたフォルムはとても存在感があって格好いいことこの上ないプレートです。
買ってきた握り寿司を並べると、「並」が「特上」に変わるようで、家族にも好評でした(笑)。

先日、カーシャにポーランドのイラスト地図をもらった時に、この魚が描いてあってびっくり!
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この魚はパイク。ポーランド語でSZCZUPAK(シチュパック)と呼ばれていて、
ポーランドではとてもポピュラーな魚でよく食べられているとのこと。
細くて長い魚なので、痩せて背の高い人のことをシチュパック、と言ったりもするそうです。

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もうひとつのオーバルのプレートは、お刺身やカルパッチョにヘビーローテーション中です。

ところで、驚くことにポーランド国内には水族館は一つしかないそう。
バルト海に面したポモルスキェ地方にある「グディニア水族館」です。
今年のポーランド出張の際には行けませんでしたが、
近い将来必ず行ってみよう!と心に決めています。

ピクルスのスープ by Kasia

最近は日中も随分冷え込み、
これから本格的に冬が始まる気がしますね。

寒い時には、体の芯から温まる
暖かいスープが特に美味しく感じます。
今回、少し酸味のあるピクルスのスープを作ってみました。

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写真: ボウルφ17cm(W305-132)Wiza(ヴィザ)社

このスープの主な材料は、
ポーランドでとてもポピュラーな塩漬キュウリのピクルスです。
日本では酢漬のピクルスしか売られていないようなので、
実家から送ってもらいました。

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写真:ポーランドの手作りの塩漬キュウリのピクルス。 とても酸っぱくて美味しいです!

スープにディルをかけて、
体を温めて心まで癒してくれる懐かしい味でした。

ポーランドの地図 by Kasia

今年11月、ポーランドは独立25周年を迎えました。
その記念として、ポーランドの総理大臣の依頼により、
ポーランドの文化や歴史について説明されている特別な地図が作られ、
国内外に住んでいるポーランド人に無料で配布されました。

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裏はポーランドの近代史、表は地理と各地方の名所、名物
や有名人などのイラスト付きの短い解説が載せてあります。

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ポーランドの名所と言えば、陶器で有名なボレスワヴィエツ
(Bolesławiec)の町も欠かせませんね。
地図の左下、紺色の「ピーコックアイ」のティーポット
がその位置を示しています。

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地図に描かれた少しおちゃめなイラストを見るといつも
とても楽しい気分になります。部屋の壁に飾っておいて、
懐かしい母国の光景を毎日楽しんでいます。

Pączki(ポンチキ) by Kasia

10月、半年ぶりにワルシャワの実家に帰省してきました。
一週間と言う短い間でしたが、ワルシャワの懐かしい
景色と家庭料理を満喫できました。

料理と言えば、ワルシャワを訪れる方に
是非一度食べていただきたいスイーツがあります。
ポーランドで人気のポンチキ(Pączki)です。
ポンチキと言うのとは、ポーランド風のドーナツで、
ふわふわな柔らかい生地の中にジャムやカスタードが
包まれている油で揚げたイーストの菓子パンです。

そして、ポンチキなら必ずこのお店です。

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見た目は少し地味な感じがしますが、
実はワルシャワで一番美味しい焼き立てのポンチキが
食べられる「ツキェルニャ パヴオヴィッチ」
(Cukiernia Pawłowicz)というポンチキ専門店です。
旧市街から、歩いて20分ぐらい距離なので、
ワルシャワの観光がてらに行けるところです。

*お店の名前は「パヴオヴィッチ菓子店」、
パヴオヴィッチさんのお菓子屋さんという意味になります。

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写真:平皿φ16cm(Z818-166A)ザクワディ社
私は定番のバラの花のジャムのポンチェックPączek
(ポンチキの単数は「ポンチェック」と言います)にしました。
半年ぶりに味わった懐かしいポンチェックは、
普段より一層美味しく感じられました。

Janina(ヤニナ)さん by 鳴川睦

ポーランド出張から戻ってまいりました!
慌ただしいスケジュールでしたが、製造元の多くの方々とお会いして
沢山の話を聞くことができ、とても充実した日々でした。

中でもザクワディのチーフデザイナーのJanina Bany-Kozłowska
(ヤニナ・バニ コズウォヴスカ)さんとお会いできたことは
今回の大きな出来事のひとつでした。
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ボレスワヴィエツ陶器博物館の館長さんと話した際に、
ボレスワヴィエツ陶器のこれまでの発展に最も貢献した方のひとり
であると教えてもらっていたのですが、これまでスケジュールが
合わずなかなかお会いするチャンスがなかったので、念願のインタビューだったのです。
それを伝えるとちょっと照れておられましたが、
お話し好きの性格か気が付いたらあっという間の3時間が過ぎていました。
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ちなみにご主人は画家で、ご自身も彫刻家として作品を発表されておられるアーティストでもあるヤニナさん。
特に造形については高い眼識と審美眼をお持ちで、
それがザクワディの美しいフォルムと豊かなバリエーション、
そして機能的なこだわりにつながっているのだと思いました。

また、既にザクワディで40年のキャリアをお持ちですが、
デザインという仕事に対する厳しい姿勢を貫き、現在も意欲的にザクワディを牽引しておられます。

WIZA氏との再会 by 鳴川睦

今、出張でポーランド、ボレスワヴィエツに来ています。
取引先製造元のひとつWIZA社のLidia社長との打ち合わせの後、Lidiaさんのご自宅でのディナーに
お誘いいただきました。ポーランドの伝統的な料理である「ピエロギ・ルスキェ」
(カッテージチーズとマッシュポテトの入ったピエロギ)をメインに自家製のピクルスを添えた美味しい食事でした。

そこにLidiaさんのお父様であるWIZA社の創設者スタニフワウ・ヴィザ氏も途中からお見えになったのです。
ちょっと風邪をひいていたからまだ鼻水も出るしあまり食欲が無いよ、と仰っていたのですが、
ピエロギもおかわりされていましたし病み上がりとはいえお元気な様子。
やはり元気の秘訣は、もりもり楽しく食事をすることですよね~。
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小柄な方ですが大きな手はとても温かくて、優しく迎えてくださいました。
短い時間でしたが食事が済むと、これからまた仕事だから、と工房に戻られたWIZA氏。
バリバリの現役ぶりは健在でした!

はりねずみ  by Kasia

最近、私に新しい「友達」が一人増えました。
ニコニコ笑っているはりねずみが私の部屋の窓際に住むようになったのです。

この可愛いはりねずみはミレナ(Millena)社製の、
様々なスプラウトを栽培するためのトレイです。

ポーランド語の商品名は「Jeż na rzeżuchę」
(イェジ ナ ジェジュヘ)、「胡椒草のはりねずみ」と言う意味です。
はりねずみの背中の部分に水を含ませるコットンと、
根を張らせるためのガーゼを敷いて胡椒草などスプラウトの種をまきます。

私も早速やってみました。胡椒草はだんだん伸びていくと、
はりねずみが成長している感じがします。

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種をまいた状態

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初芽

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4日間後

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そして今。結構立派な大人のはりねずみになりました!

実は、ポーランドの家庭では、こうやって胡椒草を
育てて食べることは一般的なんですよ。
少しピリ辛の胡椒草はサラダやサンドの
トッピングとしてとても美味しいのです。
最初は私も胡椒草を食べるつもりでしたが、
頑張って綺麗に成長してきたはりねずみの
姿をもう少し楽しみたいなと思い、
とりあえず今も窓辺に佇んでいます。