おかゆ by 鳴川睦

元気なだけが取り柄の私ですが、先日20年ぶりくらいに頭痛に見舞われ、
珍しく2日間ほとんど布団の中で過ごしました(笑)。
普段あれこれ口うるさい私に反抗的な娘たちも、
すすんで家のことをしてくれたり、時々「大丈夫?」とか声を掛けてくれたり、
いつもより私に気を使ってくれている気がしてちょっと嬉しかったです。

食欲が無くなったのも実に久々(多分10年ぶり位)だったのですが、
少し経ってようやく食べたくなったのが「お粥と梅干」。

梅干のさわやかでまろやかな塩味と清々しいシソの香り豊かな果肉がおかゆと混ざって、
エネルギーと塩分が欠乏した体を内側から元気付けてくれました。
空っぽの身体にじんわりとしみこんでくる優しい味ですよね。

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写真:左「ボウル・中(W125-29)」,右奥「ミニボウル(V157-B203)」,右手前「チャイニーズスプーン(V232-U198)」

お粥で元気を取り戻したので、布団の中からあれこれリクエスト。
果物や好物のパン、生クリームどっさりのケーキ、・・とか
あれこれ指令を出していたら「お母さん、復活してる」と感づかれ、
この短い布団生活はあっけなく終わってしまいました。

風邪をひいたり、体調を崩してダウンしたり、何かと集まりの多くなる
これからの季節は胃腸も肝臓も疲れが出る時季でもあります。
私にとってそんな時に欲しくなる食べ物第一位が「おかゆ」です。

それから、おかゆと言えば「れんげ」の出番ですね。
VENA社製のれんげ(チャイニーズスプーン)は、お粥のひと口にもぴったりのサイズだと思いました。

りんごのケーキ by 鳴川睦

先日、子供達からのリクエストで温かいりんごのケーキを作りました。
書籍「ポーランドの大人かわいい器で幸せ暮らし」の58,59,60頁と全く同じです(笑)。

そういえば書籍の撮影は、去年の丁度今頃だったことを思い出しました。
編集部の方から「ポーリッシュポタリーを使って、何かお茶菓子を・・」
というリクエストをもらったので、この時季いつも作るりんごのケーキを
22cmのスフレディッシュで焼いていきました。

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写真:左「スフレディッシュφ22cm(W253-73)」中上「平皿17cm(V195-U199)」右上「平皿17cm(V195-A001)」

撮影時には冷めていたので本の写真ではちょっとしぼんでいますが、
焼きたては上の写真のようにふっくらしています。
火の通った紅玉は酸味のバランスが良く、りんごの持っている
程よい歯ごたえを残しているところが本当に美味しいです。

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ポーランドでもりんごのケーキはとてもポピュラーで、これまで私が行った
カフェやレストランのデザートメニューにはりんごを使ったケーキやパイが必ずありました。
ただ、ポーランドのカフェで食べたりんごのケーキは、私が作るレシピの3倍以上は甘かったです(笑)。

VENA社のエヴァさんとアレックさんのご自宅でいただいた
ディナーのシメもりんごのケーキだったなぁ。

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下の写真は去年のこの時期、ボレスワヴィエツの市場の様子です。
キロ単位の量り売りで、木箱に沢山のりんごが盛られ売られています。
小ぶりで紅玉ほどのサイズが一般的のようで、りんごポットにちょうど収まる大きさ。「なるほど」です。

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りんごのケーキを食べながら、ポーランドやりんごのことに思いを馳せた次第です。

イエジー・スコリモフスキ監督の来日 by 鳴川睦

ポーランド映画祭2015(11/14-11/20)が先週末土曜日から始まり、
初日には、スコリモフスキ監督の来日舞台挨拶があるとのことだったので出かけて来ました。

スコリモフスキ監督の映画は、切ないラブストーリー「アンナと過ごした4日間」(2008年)
以来好きになり、今回ご本人直々の声が聞けてとても有意義な時間を過ごしました。

写真で見る監督は、サングラスに黒い上着がギャングっぽいというか、
「悪いジジイ風」な強面なルックスがカッコイイ感じですよね(笑)。

インタビューでは、ご自身が映画に係わるようになった経緯がアンジェイ・ワイダ監督の
脚本にいちゃもんを付けたことがきっかけで映画の世界に触れ、
ワイダ監督からウッチ映画大学の入試が明日あると聞いて受けてみた・・というエピソード、
そしてご自身が作ってきた映画について語られる時には
ユーモアを交えて細やかに話され、内容も大変興味深く楽しいものでした。

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きっと至る所で質問されて、数え切れないほど話されてきたことだと思いますが、
観客に向かってつぶさに丁寧に語って下さる姿にも人柄を感じました。
挑戦し続ける姿勢というか感性の成長というのは年齢に関係の無いものだと、
改めてスコリモフスキ監督の凄さに感嘆した次第です。

この日私が観た映画は、監督自身の長編第一作目「身分証明書」。
学生時代に撮った映画(1964年)ということを念頭に見てください、とご本人の言葉が
あったように、起承転結を追う映画とは違った作品でした。若者の日常が
カットアップ的な展開で走っているので、私なんかが説明すること自体が無理なことではあります(笑)。

日本では来年公開予定という最新作「11 Minutes」(原題)も今からとても楽しみです。
監督自身によると「ストーリー展開について、始まりがあって終わりがある
従来の手法に飽き、実験的に作った。ワルシャワで様々な登場人物の11分間が、
最後にそれらが結びつく映画」というように紹介なさっていました。
来年もわくわくです!

銀杏 by 鳴川睦

暦の上では立冬も過ぎ、ひと雨ごとに寒くなっている感じがします。
吹く風もだんだん冷たくなると同時に、近所のいちょう並木の葉は
緑色から美しい黄色に変わりはじめました。

いちょうと言えば、並木、まな板、そして銀杏。
ラグビーボールのような形のクリーム色の種子を見ていると
ポーリッシュポタリーのクリームがかった焼き上がりの生地の色を
思い浮かべてしまいました。白磁や青磁にはない、ぬくもりを感じる優しい色ですよね。
炒ると透明感のある鮮やかなグリーンになり、モチモチした食感と
なんとも言えない独特の苦味に秋の深まりを感じます。

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写真:左「ヘルパーランチョン(W168-127)」中「オーバルL(V113-A001)」右「ミニボウル(V157-A063)」

美味しい塩をちょっと付けるだけで、素晴らしい日本酒の友に
なってくれる銀杏は、この季節だけの贅沢のひとつだと思います。

うちでは、ペンチで裂け目を入れる程度にヒビを入れ、でそのまま炒ります。
夫の大好物でもあり、先日酒の肴に今年はじめての銀杏を食べていました。

この季節だけの贅沢、といえばもうひとつ。そう「松茸」ですよね!
今年はまだ食べていない松茸。
桐箱に入っている国産には手が届きませんが、
美味しいカナダ産ならなんとかなるかもしれない・・・
と思いつつ最安値をサーチ中です(笑)。

トークイベント(受付終了のお知らせ) by 鳴川睦

先日ご案内しておりました11月のポーランド関連イベント
「Poland!Poland!Poland!」でのトークイベントについてですが
昨日(10/26)を持ちまして受付を終了させていただきました。

予想をはるかに上回るお申し込みをいただき大変光栄に思っております。
実はだれも申し込んでいただけなかったら、用意するポンチキを
関係者総出で沢山食べないといけない・・と心配しておりましたが
お持ち帰りいただけることになってホッとしています。

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会場のそばには新宿御苑もあるようなので、
天気が良ければ秋の散策も楽しんでいただけるかと思います。

この度は早速のお申し込みを誠にありがとうございました。
ご参加いただく皆様と共に、大好きなポーリッシュポタリーやポーランドを感じられるような
楽しい時間を過ごしたいと思っています。当日はどうぞよろしくお願いします!

クレームブリュレ by 鳴川睦

ちょっと前にガスバーナーを入手したので、
いつか作ってみようと思っていたクレームブリュレ。

そもそもは、普段のしめ鯖にひと手間かけて「炙りしめ鯖」にしようと
夫が買ってきたガスバーナーだったのですが、
それを見て是非手作りしたいと考えていました。

とろりとしたクリームの食感と表面のカラメル状に焦げた砂糖が
ガリっと香ばしく、まさに「焦がしたクリーム」です。

食後のデザートにちょっと食べるのが好きなので、浅く作って表面のパリパリと
クリーミーな層の絶妙な調和を楽しめるようにしています。
1人分ずつ銘々に食べられる小さい耐熱容器が丁度いい感じです。

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写真:右上から時計回りに「ココットボウル(Z1245-922)」
オーブン皿・オーバル・ミニ(W222-132),(W222-123),(W222-25D)」

ガスバーナーは火力が強いのでポーリッシュポタリーに当てるのは良くありませんが、
中に入った食材の表面を瞬間的に焦がす程度であればそれほど心配しなくても大丈夫だと思います。

ちなみに炙りしめ鯖の場合には、我が家ではスクエアな「トレイφ29×12」に乗せて炙ります。
この時もサバの皮面に向かってさーっと瞬間的に炙る程度で、
皿に炎を当てないように気をつけていれば問題はありません。

ただ、炙る際には皿を金属トレイの上に並べるなどして、
燃えるものが周りに無い場所(キッチンのシンク内など)で焼き付けるようにしてくださいね。

トークイベントのお知らせ by 鳴川睦

10月初旬にはポーランド祭が開催され、そして11月には「Poland!Poland!Poland!」
というポーランドの様々な文化を都内で体験できるイベントが大集合します。

ポーランドにまつわる書籍、映画、音楽など文化的な角度からポーランドに
関連する機関や企業と、ポーランド広報文化センターが共催しての開催です。
今年の黄金の秋はポーランドイベントがめじろ押しですね。

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ケルセンもポーリッシュポタリーというポーランド製の食器を通して、
ポーランドの情報を発信してきた経緯で、私もトークイベントにゲスト参加することになりました。

そんな訳で、ポーランドについて知るトークイベント第一回は、
ボレスワヴィエツ陶器やそれを通して見えてくるポーランド。
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会場のSHINJUKU HOUSE(http://shinjukuhouse.com/)は、
とても小さな会場なので、私とお越しくださる皆様の距離も無く、
きっとアットホームな雰囲気になると思います。
来ていただいた方はドリンクとポーリッシュのプレートに乗った
ポンチキを食べながらゆっくりしていただき、
帰りにはそのお皿とさらにお土産用のポンチキもお持ち帰りいただけます。

ポーランド祭で出店されていた「ポンチキ屋」製の美味しいポンチキですので、
ポーランド祭では食べ損ねた!もっと食べたかった、という方にもおすすめ(笑)。

クリスマスも近くなる時期なので、お土産にはクリスマス柄のWIZA社のプレートφ17cmを準備しています。
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写真:平皿17cm(W200-123)

司会は、毎年開催されているポーランド映画祭の広報をなさっている
小倉さん。普段は映画や音楽のお仕事をされている方なので、
分野の違う食器について今回は根掘り葉掘り質問されそうな予感です。
私も何を話そうかと今からドキドキしております(笑)。

ご興味おありの方は是非お越しください!
ポーリッシュポタリーについて知りたいことがある方や私に聞いてみたいことがある方も大歓迎です。
予約制になっていますので、下記メールアドレス宛に
トークイベント参加希望の旨、お申し込みいただけます。

予約メールアドレス:polandpolandpoland2015@gmail.com

クリスマスのツリープレート by 鳴川睦

いつの間にか夕暮れの時間も早まり、
朝夕冷え込む季節がもうそこまで来ているような気がします。
お客様からもポーリッシュポタリーのクリスマスのグッズについて
お問い合わせをいただくことも増えてきました。

さて、今年はクリスマスツリーやオーナメントの他に、
クリスマスシーズンのために作られたザクワディのプレートをご紹介します。
木のてっぺんから根元までが大体31.5cmある、ちょっと大きめのもみの木をかたどった「ツリープレート」。
8柄での入荷です。
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縁の立ち上がりが多少の汁気のある料理も受け止めてくれる、
フォルムの美しさと共に実用性を大切にしているザクワディらしい仕上がりです。
これからの季節にはぴったりなのは言うまでもありませんね。

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写真ではシュトーレンを乗せています。
ローストした肉やフライ料理などを盛る大皿としてのご利用にも最適です。

8月末のWIZA社からの入荷時に、それまで売り切れていた人気の柄(クリスマス柄)の
クリスマスツリーも再入荷しています。(写真:右上)
この柄は沢山入荷していたのですがクリスマス時期のだいぶ前に完売しそうな勢いです。
気になっている方はどうぞお早めにご検討ください。

自由が丘女神まつり by 鳴川睦

ローカルな話になりますが、ケルセン自由が丘直営店のある
東京都目黒区自由が丘では、この週末『第43回自由が丘女神まつり』が開催されます。

毎年10月の3連休の後半2日間に開催される地域最大のイベントで、
2日間の来場者は50万人と言われる賑やかなお祭りです。

『第43回自由が丘女神まつり』
日時:2015年10月11日(日)・12日(月・祝) 
12:00~21:00(駅前特設ステージでの催しなどの開催時間です)

自由が丘の各商店会全体が団結して実現されるお祭りで、
街全体がお祭りムードになり、至る所に美味しそうな屋台ができます。

今年は、期間中ケルセン自由が丘直営店にご来店いただいた方に
「くじびき」を用意します。なんと、ご購入の有無に関らず、全ての方に引いていただけます。
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「当り」が出たら、ティーバッグトレイをプレゼント。
女神まつりにお越しの際には是非お立ち寄りください!

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このお祭りは、午後から夕方にかけての時間帯が最も人が多くなります。
特設ステージで催物が始まり、屋台が本格稼動し、交通規制が始まるのは12時以降ですが、
それよりちょっと前の比較的早い時間(11時頃)に来ていただくのがおすすめです。

ポーランド祭2015(お礼) by 鳴川睦

10/2(金)-10/4(日)の3日間、六本木ヒルズにて行われた「ポーランド祭2015」。
前日から早朝にかけて心配だった天気もなんとか持ち直し、
期間中はさわやかな秋の気候に恵まれました。

楽曲の演奏、ポーランドのお菓子や料理、ビールやウォッカ、
様々な製品などを通して、広くポーランドを知ってもらおう
というポーランド大使館主催のイベント。
ご来場いただいた皆様にとってはいかがでしたでしょうか。

そして、今年もケルセンのブースへも大勢お越しいただきまして、
誠にありがとうございました。いつもポーリッシュポタリーをご愛用いただいている方、
ブログをご覧いただいている方、書籍をご覧いただいた方などにお声掛けいただき、
私自身も本当に嬉しい3日間を過ごさせていただきました。
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写真の通り商品が見えない程の盛況でしたが、ブースが去年よりもちょっと狭くなっていたことも重なり、
特に初日に来ていただいた方々へは商品を手にとってご覧いただくことが大変だったり、
レジ待ちで長い間お待ちいただいたりしてご迷惑もおかけしたかと存じます。
また、商品の補充は最終日まで随時行っていたのですが、タイミングが悪く残念に思われた方も多かったと思います。

私たちにとっては色々と反省点もあった3日間で、あれこれ至らないことがありましたこと、
この場にてお詫び申し上げます。これを糧に今後はより楽しんでいただけるようなイベントを
考えていきたいと思っておりますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

さて、今年のケルセンからのご来場のプレゼントはこれでした!
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ポーリッシュポタリーの小さなマグネット(VENA社製・日本未発売品)です。
ベルとハートの形の2種類を5柄、全部で10種類用意しました。
写真のように冷蔵庫に付けたりしてご使用いただけます。

今回お持ち帰りいただいたのはどれだったでしょう。
ささやかではありますが、ご自宅のどこかででもお使いいただけると嬉しいです。