カサゴ釣り by 鳴川睦

久々の秋の大型連休。ブログを読んでくださっている皆様は
どんな休日を過ごされたでしょうか。

私は5月と同じく連休中は特に遠出の計画もありませんでしたが、
天気が良かったので家族で久々に海釣りに出かけました。

横須賀で乗り合い船に乗せてもらって「カサゴ釣り」に出発!
私の生まれ育った長崎では「あらかぶ」と呼ばれている白身の美味しい魚です。

サバの切り身を餌にして釣るため、今回は自力で餌を付けることができました。
ジャリメやイソメ(長い体に足が沢山ある生きた虫)を触るのは大変勇気がいるのです(笑)。
底の方にいる魚なので何度も根掛かりしながらも、
食べ頃サイズが釣れると嬉しくて嬉しくて♪
4時間弱という時間があっという間に過ぎてしまいました。

背中合わせに釣っていた方はひとりで28匹という釣果だったそうですが、
私も自分としては上出来の12匹を釣りました。
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家族全員で30匹位のカサゴと、外道でアジも15匹程度釣れたので、
その日は全てのアジをお刺身で、小さなカサゴは唐揚げにすることに。

道路はどこもかしこも大渋滞で、行きも帰りも普段の2倍以上の時間が
かかってしまい、帰り着いたのが夜の8時前。
それから魚をこしらえて、食べ終わったのは10時前でしたが、
自分達で釣った魚をその日のうちに食べられてとても幸せな晩ごはんになりました。

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そして翌日の朝。うろこを取って腹を出しておいた、
少し大きめのカサゴを味噌汁で食べました。
勿論、身も美味しいのですが、それ以上に独特の出汁の味が最高です!

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写真:左「持ち手付き小鉢(Z720-166A)」右「ボウルφ17cm(W305-127)」手前「箸置き(V090-A001)」

小ネギもたっぷり添えて、味噌汁椀にはWIZAの底の平らなボウルを使いました。
これだと魚を綺麗に寝せて置けて、身も食べやすく汁もたくさん入ります。
特に、カサゴの頬の身って素晴らしく美味しいんですよ。

絵付けの体験(@ザクワディ) by 鳴川睦

去年の10月にZaklady Ceramiczne “BOLESLAWIEC”(ザクワディ)社に行った際、
絵付けさせてもらったお皿を今年6月にボレスワヴィエツで受け取りました。
絵付け後に釉薬をかけて焼いてもらったのがこれです。
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去年のお皿を焼いておきましたよ。と受け取ったものの、見た瞬間ショックでこけるかと思いました。
唯一無二の自分だけのポーリッシュには違いありませんが、
これを使って食事をしたいかと問われると実に微妙です(笑)。

ボレスワヴィエツの陶器業界において最も貢献した方のひとり、
ザクワディのデザインチームを率いるヤニナ・バニコズウォヴスカさんも見守ってくださる中、
少々緊張したものの、デザイナーの方にマンツーマンで丁寧に指導してもらったのですが・・・。
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イメージしたものを具現化するというのはセンスなのだと改めて実感しました。
デザイナーの方々って「すごい!」です。
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上の写真は、絵付け直後の様子です。これを焼くと冒頭の写真になります。

訪れたのが10月ということもあり、この柄のテーマは「秋」。
心の中ではシンプルでありながら秋を感じられるモティーフを描こうという構想を持っていました。

しかし、机の上には無数の種類のスタンプが用意されていて、
つい色々な模様を試してみたくなり、使える色も様々あって・・・
その誘惑に身を任せてしまったことが敗因だったと思われます。

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毎年8月の第三週に開催されるボレスワヴィエツの陶器祭り。
今年は8/19-8/23に行われます。このブログをご覧の方の中にも
ひょっとするとお出かけになる方もいらっしゃるかもしれませんね。
お祭りのイベントの一環で絵付け体験コーナーもあるので、是非チャレンジなさってください!

きのこのリゾット by 立花

最近、我が家の食器棚に仲間入りをしたパスタ皿2枚。
伝統的なピーコック柄と桃の実がデザインされたZakłady社と、
リムの部分の小花が可愛らしいVENA社のお皿は、どちらもお気に入りです。
それぞれ製造元は違いますが、一緒に使っていても全く違和感がなく
重ねたときの納まり具合もぴったりです。
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写真:上からVENA、Zakłady、KALICHの順で重ねてみました。

ポーランドのスーパーでお菓子などのお土産を買ったときに、店長に勧められたポーランド産の乾燥ポルチーニ。
リゾットにすると絶品と教えてもらったことを思い出し、試してみることにしました。
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写真:パスタ皿(Z1002-1004)

材料はとてもシンプルですが、きのこ独特の旨みと香りがぎゅっと詰まっていて
我ながら「レストランの味みたい…!」と感動してしまいました(笑)
ただ、夏の暑い昼食時にガスコンロの前から離れることができなかったので、
完成する頃にはたくさん汗をかいてしまいました。
夏の暑い時期にはちょっと不向きな料理かもしれません…
今度はもう少し涼しくなってから、また作ろうと思います。

さて、先日VENAからの新着が到着し、自由が丘直営店も賑やかになっています。
新着の絵柄のU198とU199に使われている黄色は、夏にもぴったりな元気なデザインですね。
夏休み期間も休まず元気に営業しておりますので、皆さまのご来店を心よりお待ちしております!

陶器のバスケット by 鳴川睦

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写真:バスケット(Z1790-479)

ザクワディから陶器のバスケットを入荷して以来、密かに人気が高まって
きたようです。先日は、アメリカにお住まいのお客様が自由が丘直営店に
お越しになって、早速この陶器のバスケットをお求めいただきました。

アメリカでもポーリッシュを色々と買い集め、すでに幾つもお持ちだということですが、
これは今まで見たことが無い!ということでとても喜んでいただけた
という話をスタッフから報告を受けて私はとても嬉しかったです。

比較的新しいフォルムでもある陶器製のバスケット。たしか3~4年前頃に
作られたものだったと思います。かごといえば、ポーランドでは真先に
「イースターバスケット」を思い浮かべますが、これもその装飾品のひとつです。

日本ではイースターバスケットを用意するということは少ないと思いますが、
何かをストックさせる時になかなか便利です。我が家にとって
沢山ストックがないと困る玉ねぎ、食べ盛りの子供達用のパン、などを入れて
キッチンの片隅に置いていたザクワディのバスケット。視界に入るたびに、
可愛いなーと思いながら使っていました。

ところが、この頃買ってきた果物が未だ熟していなかった・・ということが
立て続けだったので、今はすっかり果物の追熟かごになってしまいました。
生花代わりにテーブルの真ん中に据えておき、食べ頃はまだかな~
と毎日眺めます。果物を入れただけですが、これが結構気に入っています。
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ザクワディからの新着入荷(後編) by 鳴川睦

昨日の七夕は、あいにくの天気で星空を眺めることはできずちょっと残念。
近所の商店街に、笹の葉に思い思いの願いが書かれた短冊が下げられているので
みんなどんなお願いをしているのかな~と読んでみたら・・
かなり詳細で具体的な願い事、ライバルの失敗を願うような後ろ向きな願い事など
思わず笑ってしまうものが多かったのが印象的でした(笑)。

さて、今回はザクワディの新着入荷(後編)のお知らせです。
持ち手部分が陶器のステンレス製のカトラリー各種、フリル状の縁が特徴的な
フリルボウル、エッグカップや小皿、スクエアボウル、パスタ皿など再入荷や新入荷しています。

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自由が丘直営店でも新着の商品を中央テーブルに並べ、
明日からの皆様のお越しをお待ちしております!

はじめてのポーランド(製造元訪問編) by 立花

先日ポーランド出張へ行ってきました!
絵本の中にいるような可愛らしい町並みや美味しい食べ物など、
目にするもの全てが新鮮で、とても興味深いものばかりでした。

その中でも一番印象に残っているのは製造元の見学と絵付け体験です。
(工場の見学はZakłady、絵付けは店長と同じくVENAで体験してきました!)
今回は工場見学(成形~施釉)について、書いてみたいと思います。

プレートなど、形がシンプルなものは固形粘土から成形します。
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写真左:棒状になっている固形粘土
写真右:石膏の型

一方で形が複雑なティーポットなどは液体粘土を型に流して成形します。
それぞれの形によって、粘土の使い分けがされているんですね。

ちなみに、マグカップなどは取っ手と本体は別で作り、液体粘土を使って取り付けます。
糊のような役割を果たすので「セラミックのり」と呼んでいるそうです。
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写真:マグの取っ手を付けているところ

それぞれの食器は成形が終わると、乾燥機にかけてしっかりと水分を飛ばしていきます。
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写真:乾燥機でプレートを乾かしている様子

形や大きさによっても様々ですが、固形粘土から作られるお皿は大体1時間半ほどで乾くそうです。
一方、液体粘土は乾くまでに1日くらい必要とのこと。
固形粘土よりも水分量が多いので、納得ですね。

この段階では全体的にグレーをしているのですが、そのあと一度素焼きをしたものは
オレンジとピンクの間のようなとても綺麗な色に変化します。
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素焼きをしたものは「ビスクヴィット」と呼ばれ、まだそこまで強度はなく、もろい状態です。
写真:左が素焼き前、右が素焼き後の色です

素焼きが終わると、ようやく絵付けです!
Zakładyのデザインチームの皆さんにご協力いただき、実際の絵付けの様子を
見学させてもらいました。

くるくるとお皿を回しながら手早く均一にスタンプを押していく姿は、思わず圧倒されてしまうほどでした。
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デザインチームの皆さんのお部屋には、こんなに大きなスタンプもありましたよ!
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絵付けが終わったものは、釉薬に潜らせていきます。
職人さんが一つひとつ丁寧に作業されていました。
大きな壷や形状が複雑なものは、スプレー状にした釉薬を掛けていきます。
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写真左:奥が釉薬を掛ける前、手前が釉薬を掛けた後
写真右:機械の右においてあるような大きなコンテナなどはスプレーで釉薬を掛けます

この後、1200~1300℃の高温で本焼きをすれば完成です!

実際に製造工程の現場を見ることで、「ハンドメイド」という言葉のとおり、
たくさんの人の手によって生み出されることをあらためて感じました。
同じものが一つとないポーリッシュポタリー。
自分で使っている食器も今以上に愛着を持って大切に使っていきたいです。

今回紹介したZakładyだけでなく、その他の製造元でも実際の絵付けの現場を
見学させてもらいました。
工場見学での内容をもとに、ポーリッシュをもっと身近に感じていただけるような
コンテンツを増やしていけたらいいなぁ、と思っています。
どうぞお楽しみに!

帰国しました! by 鳴川睦

ポーランドへの出張を終え、週末無事に日本に到着しました。
移動が多かったことに加え、時差や現地の通信環境の問題などで、
お問い合わせへのお返事に時間がかかったりすることもあったので
ご心配をおかけしたかと思いますが、ご辛抱ご理解いただきまして
本当にありがとうございました。

さて、今回、製造元の方々との再会に用意した日本からのお土産は本高砂屋の「エコルセ」。
神戸の銘菓で全国の百貨店でも見かけるので、ご存じの方も多いかと思います。

上品な薄いクレープの層がサクサクしてとても美味しいお菓子で私の大好物!
甘いもの好きとはいえポーランドのお菓子は結構濃厚なので、
日本の繊細な甘さを喜んでいただけるかちょっと心配もありましたが、
帰国後ポーランドから「とても美味しいスイーツをありがとう」
というメールが届いていたので嬉しく思っているところです。

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スタニスワフ・ヴィザ氏、相変わらず現役で頑張っていらっしゃいました。
幾つになっても研究熱心なところが元気の秘訣だと思わずにはいられません。
日本のお菓子をどうぞと渡すとニコニコ顔に。

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ザクワディの方々も皆さんお元気でした。写真は、ザクワディのデザインチームの方々です。
ここで日々新しい柄が開発されています。

ハートのチョコレートケーキ by 鳴川睦

最近「なんかおやつない?」が口癖の娘達。
お腹がすく年頃なのか、見てるといつも何か食べてます。
買い置きしていたチョコレートケーキミックスがあったので、
おやつに焼くことにしました。

ハート型を使うと可愛いに違いない!
と思ったのでザクワディのハートボウルに生地を入れオーブンへ。
チョコレート色をした生地がハート型のなかでふっくらと膨らんだ
ラブリーな焼き上がりを想像していたのですが、
そろそろかな~と見てみるとハートが裂けていました。
「ガーン!」という漫画的な表現がぴったりな場面に遭遇し、ちょっと動揺・・・

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写真:ハートボウルφ16cm(Z860-1004)

「バレンタインには渡せないね」と家族の皆が笑って食べてくれたので、
それはそれで楽しい時間になったのですが、
お菓子というのはやっぱりルックスも大事ですね。
次はしっとり焼けるレシピで、手作りしてみようと思います。

ハート型に入りきれなかった生地は、ココットボウルで焼きました。
結果的にはこっちの方が可愛いくなってしまいました(笑)。
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写真:ココットボウル(左:Z1245-922,右Z1245-DU60,奥Z1245-120)

コンフォートフード by Kasia

安心感を感じさせる懐かしい味、手軽に調理ができる炭水化物の多い料理、
英語圏の国ではこのような食べのもはコンフォートフード。
つまり「心地よい料理」と呼ばれています。

私にとって昔からこのような心を和ましてくれる食べ物は家に近くあったパン屋の
Chałka(ハウカ)という微かに甘味を感じる四つ編みのパンでした。
焼き立てのハウカの香りだけで心が癒されて、ストレスが半減しました。

心を癒し、手軽に作れ(お店で買ったものをスライスするだけ)、
尚且つ炭水化物の塊のハウカは私にとってまさしく、コンフォートフードそのものでした。

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写真:ポーランドパン屋。焼き立てのパンがずらりと並んでいます。

来日して以来、ハウカを自分で作らないといけなくなったので、
「手軽に調理ができる」と言うところがなくなってしまいましたが、
ストレスやホームシックにはよく効くので、コンフォートフードとして大活躍しています。(笑)

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写真:ザクワディ社の19.5㎝(Z814-964)の皿に手作りハウカと蜂蜜。

Mazurek (マズレック) by Kasia

先週末、家に帰ったら嬉しい届け物が私を待っていました。

2週間程前のことなんですが、母が今年もイースターに家族と離れて暮らす事を
寂しく思っている私に「家からなにか美味しいものを送ってあげるよ」と約束してくれました。
週末に届いた荷物を開けたら、中には「Mazurek」(マズレック)と言うケーキがありました。

Mazurekは前回ブログで紹介したBabka(バブカ)と並んでイースターの定番のスイーツです。
家庭によって、作り方はそれぞれ違いますが、ケーキの強烈な甘さは共通なところです。
砂糖はいつも控えめの実家でも、母が毎年、マズレックにドゥルセ・デ・レチェ
(缶ごと温めた練乳で作った濃厚なキャラメルソース)を大量に使っています。

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ポーランドから長い旅を経て(ほぼ)無事に届いたマズレック。
やっぱり大人になってもお母さんの手作りの味は何よりも美味しく感じます。

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写真:平皿φ16cm(Z818-166A)Zakłady(ザクワディ)社

マズレックは出来立てより、少し”熟成”した方が美味しいです。
杏子ジャムとドゥルセ・デ・レチェの味がお互いに染み込み、
キャラメルの表面が固まり始めるとマズレックが丁度食べごろになったことがわかります。