スクエアニミボウル by 鳴川睦

今回は、先日の新着商品の中にある「スクエアミニボウル(W161)」について
触れてみようと思います。商品説明のページでも少し解説していますが、
これらはWIZA社が日本向けに提案してくれた小鉢で、
WIZA社の中ではJapanese Bowlと位置付けられている食器のひとつです。

「日本の要素をボレスワヴィエツのスタイルで」というコンセプトも
ご飯茶碗と同じで、WIZA社からみた日本の食器がイメージされています。

ポーランドの人々にとってみれば、日本の食生活というのはまだまだ
未知な分野のようで、何をどのような食器で食べているのかなど、
気取らないごく日常の日本の食卓事情については想像出来ない方がほとんどのようです。

打ち合わせの席で、口で色々と説明してもなかなか伝わりにくいものだなぁ
と思っていたのですが、ある日「作ってみました」という連絡をもらってびっくり!
なかなか愛らしいWIZA社らしい出来上がりでした。

そういう訳で初登場した小鉢です。大きな長テーブルで複数分の料理を大皿
に盛る欧米の食事風景とは違って、御膳に銘々のお茶碗や小皿を用いる
日本の伝統的な食文化には、小皿や小鉢はとても馴染むものですね。

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写真:左奥「スクエアミニボウル(W161-L15)」,右奥「スクエアミニボウル(W161-142)」,手前左「ご飯茶碗(W128-25A)」手前「箸置き(V090-U198)」

ご飯に添える漬物やおかずをちょこちょこ装っただけの
本当に簡単な朝ごはんにも似合っていると思います。
この日は、明太子と野沢菜があったのでご飯に添えてみました。

A Happy Halloween! by 鳴川睦

ポーランドではハロウィンを楽しんだりすることはありませんが、
アメリカでのハロウィンはパーティや仮装などで盛り上がり
クリスマスに次ぐ行事になっているとか。

日本でも最近はすっかり娯楽行事化してますよね。
ハロウィン当日には、近所の商店街でも仮装した園児達が
お菓子を持ってぞろぞろ歩いていて可愛いです。

ディズニーランドやディズニーシーでも来週末からハロウィンイベントが始まるようで、
そろそろそんな季節なんだなーと秋の訪れを感じるこの頃です。

ということで、今年もケルセンではハロウィン柄の
ポーリッシュマグとオーバルディッシュを用意しました。

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写真:左「オーバルディッシュ(K739-DU520)」右「ポーリッシュマグ・小(K320-DU520)

我が家では特に子供達が気に入っている柄なので通年使っています。
オレンジとブラックが効いた独特の配色とハロィンモティーフを使った
ユーモラスなデザインがとても楽しい食器です。
また、オーバルディッシュポーリッシュマグ・小も他の柄でも色々あるので、
バリエーションのひとつに加えてみるのもおすすめです。

アメリカ向けのポーリッシュポタリーを数多く作っているカリヒ社は、
ハロウィン用の製品も色々と手掛けています。

カリヒ氏と奥様のヴェロニカさんは、日本でもこの頃はハロウィンの
イベントを楽しむと聞いてとても驚かれてましたが、
「この柄が日本でも人気が出ると嬉しいです」とおっしゃってました。

ヘルパーランチョン by 鳴川睦

去年ボレスワヴィエツを訪問した時に発見した、
WIZA社の新製品「ヘルパーランチョン(HELPER LUNCHOEN)」。
真っ先に、この三日月型のユニークな形に目を奪われてしまいました。
「食事時に出る殻や骨などを入れるためのボウルとして作った」とのこと。

テーブルに残るものをスマートに片付けるお手伝いをしてくれる、
という意味なんです。ユニークなオリジナルフォルムを作ることに関しては
ボレスワヴィエツ屈指の製造元、WIZA社らしいとても楽しい殻入れ用のボウルです。

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写真:左「セパレートディッシュ(Z1213-42)」右「ヘルパーランチョン(W168-127)」

ぶどう、枝豆、そら豆、ゆで卵、さくらんぼ、すいか、桃、バナナ、いちご、
あさりやしじみなど貝類、魚、フライドチキン、ラムチョップ、えび、かに、
ピスタチオ、殻付きピーナツ、オリーブ、絞った後のレモン、
食べ物に挿しておいた楊枝や串、チーズの包み紙、・・・
食べない部分というのは案外色々とあるものですね。

ステンレスのボウルを殻入れとして食卓に出していた時に感じていた
質感なバランスの悪さも、このヘルパーランチョンが解決してくれました。

しかもこの形は、皿の並ぶテーブル上の隙間に置けるように
形作られているので、テーブルで案外場所をとりません。
これも私にとって高ポイントな部分で、我が家では早速大活躍するようになりました。

主役を張ることは無い器ではありますが、
脇を固めることで主役を引き立たせてくれるという
渋い役回りというのも面白くて素晴らしいです。

「こんな感じで入れて使うことも出来ますよ。」とWIZA社が勧めてくれたのは、
同社のスープ皿(W204)と組み合わせる使い方でした。
例えば、注ぎ分けたブイヤーベースや海の幸パスタなどを食べる時に殻入れにするイメージです。

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さらに、本来の使い方以外にもいろいろな使い方を楽しめるのがポーリッシュポタリーです。
ご自身のテーブルに合った使い方を探るのも楽しみのひとつですよね!

パン用のオリーブオイルを入れるボウルとして使うのも良いかしら、
と思って試してみました。リストランテな雰囲気かも・・と1人悦に入っております(笑)。

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写真:左「カッティングボード(V022-U006)」右:「ヘルパーランチョン(W168-132)」

この器、現地WIZA社の製造現場の人々からは「バナナ」と呼ばれています。
「だってバナナみたいでしょ」との話もとても楽しかったです。

WIZA社からの新着入荷 by 鳴川睦

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小さな食器や楽しい動物を中心に、いろいろと入荷しました。
ボレスワヴィエツでは3番目に古い歴史あるWIZA社は、
独創的なフォルムをとても大切にしている製造元です。

創設者のWIZA氏が作ってきた丸みを帯びたぽってりした質感や
楽しくて愛らしい動物の食器や置物など、
独特の視点から展開されるモノづくりが最大の魅力だと思います。

6月のポーランドでの打ち合わせの席で、WIZA氏が動物や植物の図鑑を傍らに
スケッチブックに熱心にフォルムのイメージを絵にしてらしたのを見て、
WIZA社の製品がどのように誕生するのかを垣間見た気がしました。

そんなWIZA社らしい今回の新着入荷の数々です!

絵付けの体験(@ザクワディ) by 鳴川睦

去年の10月にZaklady Ceramiczne “BOLESLAWIEC”(ザクワディ)社に行った際、
絵付けさせてもらったお皿を今年6月にボレスワヴィエツで受け取りました。
絵付け後に釉薬をかけて焼いてもらったのがこれです。
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去年のお皿を焼いておきましたよ。と受け取ったものの、見た瞬間ショックでこけるかと思いました。
唯一無二の自分だけのポーリッシュには違いありませんが、
これを使って食事をしたいかと問われると実に微妙です(笑)。

ボレスワヴィエツの陶器業界において最も貢献した方のひとり、
ザクワディのデザインチームを率いるヤニナ・バニコズウォヴスカさんも見守ってくださる中、
少々緊張したものの、デザイナーの方にマンツーマンで丁寧に指導してもらったのですが・・・。
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イメージしたものを具現化するというのはセンスなのだと改めて実感しました。
デザイナーの方々って「すごい!」です。
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上の写真は、絵付け直後の様子です。これを焼くと冒頭の写真になります。

訪れたのが10月ということもあり、この柄のテーマは「秋」。
心の中ではシンプルでありながら秋を感じられるモティーフを描こうという構想を持っていました。

しかし、机の上には無数の種類のスタンプが用意されていて、
つい色々な模様を試してみたくなり、使える色も様々あって・・・
その誘惑に身を任せてしまったことが敗因だったと思われます。

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毎年8月の第三週に開催されるボレスワヴィエツの陶器祭り。
今年は8/19-8/23に行われます。このブログをご覧の方の中にも
ひょっとするとお出かけになる方もいらっしゃるかもしれませんね。
お祭りのイベントの一環で絵付け体験コーナーもあるので、是非チャレンジなさってください!

ケルセン自由が丘直営店までの道のり by 鳴川睦

冷房の効いた電車から降りると、熱気でくらくらすることも多いですね。
そんな中、自由が丘直営店に来ていただくお客様にご案内したいことがあります。
それは駅から歩く際に「冷房の効いたアーケードを歩いて来る」というルートです。
先ず、自由が丘正面口に出て、右手、東横線沿いに伸びた「自由が丘デパート」に入ります。
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下の写真は、自由が丘デパートの中のアーケード1階の様子です。
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それが途切れると東西に伸びた道「すずかけ通り」をまたいで、次に「ひかり街」という商店街に入ります。
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ちなみに「自由が丘デパート」や「ひかり街」ですが、
惣菜屋、金物店、呉服屋、古道具屋、化粧品店、花屋、ペルシア絨毯屋、
ペットショップ、社交ダンス用ドレスショップ、・・・
様々な小さなお店が集まっている様子は、上野の「アメ横」のような「昭和」の雰囲気に満ちています。
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ひかり街が終わり、外に出ると左手の方向が「ケルセン自由が丘直営店」です。
これで、水曜日以外(水曜は自由が丘デパートも、ひかり街も定休日なのです)、
雨天の時にもほぼ傘をささずにご来店いただけます。
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自由が丘駅から3分程度の道のりですが、ゆっくり涼みながら歩いて来ていただければと思います。

夏野菜(茄子) by 鳴川睦

このところ凄まじい猛暑続き。日陰の無い月極駐車場に置いてある車に乗る事も試練となりました。
乗った瞬間、噴出す汗でファンデーションは流れてしまい、
黒いシートに座ったとたん背中はかちかち山状態。
ステアリングもシフトノブも火傷しそうなほど熱くてしばらくは握れません。

車の後ろから日が差し込む向きで駐車しなくてはならないので、
サンシェードを装着していても車内の温度は60℃位(たぶん)はありそうで、
エアコンが効いてくるまでの辛抱とはいえ、熱湯に浸かっている気分です。

まだ8月になったばかりですが、秋が来るまではしばらくかかりそうなので、
当面は熱中症や夏バテ対策に頑張らなくちゃ!ということで、
負けてたまるかという気力をバネに、夏を乗り切る献立作りに励む日々です。

元気な身体を作ってくれるものひとつ、夏野菜。
昨今の野菜は、季節感が無くなるほど通年で出回ることが多いですが値段も栄養面も「旬」の野菜が一番です。

夏野菜といえば、きゅうり、トマト、枝豆、とうもろこし、オクラ、ピーマン、かぼちゃ、ゴーヤ、・・
沢山美味しい野菜があります。今回は、濃い紫が美しい「なす」にフォーカスしてみました。

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写真:ラウンドキャセロール・小(V152-U198)

ハリのあるつやつやした紫色には、ポリフェノールがたっぷり。
この季節、身体を冷やしてくれるという有難い効能も嬉しいです。
油を使って料理をすると、果肉の独特の甘みを一層感じられるように思います。

私の愛するなす料理、つまり我が家のなす料理は、
「味噌汁」「生姜醤油和え」「焼き茄子」「揚げ浸し」「ひき肉の重ね焼き」
「ラタトゥユ」「なすとベーコンのパスタ」「夏野菜カレー」などです。

スライスしてオリーブオイルで両面を焼いたなすとミートソースを重ねて、
チーズを乗せてオーブン焼きにした「なすとひき肉の重ね焼き」。
これにマッシュポテトを加え、三層にして焼き上げることも多いです。
ミートソースは、香味野菜とひき肉をしっかり炒め、赤ワインとトマト(缶詰)で
じっくり煮込むことがコツだと思います。この季節、汗だくですが・・(笑)。

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写真:左/平皿19cm(V132-A063)右/オーブン皿・オーバル・中(K1210-DU252)

続いて「焼きなす」。日本の夏、といえばこの一皿ですよね。
しっかり冷やして鰹節をかけて醤油でいただくのが最高に美味しいです。生き返ります。

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写真:左/平皿11.5cm(Z1358)右/オーバルトレイφ28cm×11cm(Z928-166A)

そして、フランス・プロヴァンス料理のラタトゥユ。
これも夏野菜たっぷりで、冷やして食べたり、メインの付け合せにもできる便利で栄養満点の夏料理です。
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写真:リーフボウル(V160-C022)

揚げ浸しは以前も紹介したことがあるので覚えている方もいらっしゃると思います。
だし汁に浸かった揚げなすが、じんわりと甘くて美味です。
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写真:左/ウェイビーボウル(Z1279-166A),右/スクエアボウル(Z143-922)

夏野菜を沢山食べて暑い夏を乗り切りましょう!

VENA社からの新着入荷 by 鳴川睦

ようやく新しいVENA社の食器が届きました。
今回は、小さくて可愛いフォルムのハートプレート、パウンド型、
ココットサイズのダニッシュキャセロール、箸置き、・・
フォルムも絵柄も色々あって見ているだけでワクワクしました。

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写真:VENAの新着商品の数々

うさぎも新しい仲間が増え、ポーリッシュポタリーとしては
それほどメジャーではありませんが黄色ベースの柄も登場しました。

自由が丘直営店でも今日からご覧いただけます。
お近くの方は是非遊びにいらしてください。

陶器のバスケット by 鳴川睦

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写真:バスケット(Z1790-479)

ザクワディから陶器のバスケットを入荷して以来、密かに人気が高まって
きたようです。先日は、アメリカにお住まいのお客様が自由が丘直営店に
お越しになって、早速この陶器のバスケットをお求めいただきました。

アメリカでもポーリッシュを色々と買い集め、すでに幾つもお持ちだということですが、
これは今まで見たことが無い!ということでとても喜んでいただけた
という話をスタッフから報告を受けて私はとても嬉しかったです。

比較的新しいフォルムでもある陶器製のバスケット。たしか3~4年前頃に
作られたものだったと思います。かごといえば、ポーランドでは真先に
「イースターバスケット」を思い浮かべますが、これもその装飾品のひとつです。

日本ではイースターバスケットを用意するということは少ないと思いますが、
何かをストックさせる時になかなか便利です。我が家にとって
沢山ストックがないと困る玉ねぎ、食べ盛りの子供達用のパン、などを入れて
キッチンの片隅に置いていたザクワディのバスケット。視界に入るたびに、
可愛いなーと思いながら使っていました。

ところが、この頃買ってきた果物が未だ熟していなかった・・ということが
立て続けだったので、今はすっかり果物の追熟かごになってしまいました。
生花代わりにテーブルの真ん中に据えておき、食べ頃はまだかな~
と毎日眺めます。果物を入れただけですが、これが結構気に入っています。
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カチョカヴァッロ by 鳴川睦

私のチーズ愛については、これまでのブログや書籍でも書いているので、
ご存知の方も多いかもしれませんね。

普段、量り売りのお店で少量を何種類か買ったり、
賞味期限の近づいているものをセールで見つけたりして
(賞味期限が近い方が成熟して食べ頃なんです!)、
日々楽しんでいるチーズ生活。

切り売りしてもらえないこともあり、普段から食べるチーズ
としては値段もちょっと高めなので、時々しか買いませんが
カチョカバッロも大好きです。

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ひょうたんのような、アニメのおでんくんのような、紐に吊り下げて
熟成させた面白い形のイタリア生まれのチーズです。

焼いて食べるのが一番好きで、1cmほどにスライスして
フライパンでこんがり両面を焼くと本当に美味しくて。
外側をカリッと香ばしく焼き、中はとろりと糸を引く熱々の旨さがたまりません。

最初にこのチーズに出会った時、焼くと美味しいと聞いて
早速フライパンにスライスしたチーズを4~5枚並べて焼いたら、
あっという間に全てのチーズがフライパンの中で一体化して、
ドロドロになってしまいました。

両面に焼き色を付けるということを考えて、肉を焼くように
強火で焼いてしまったのが敗因だったようです。

その後試行錯誤を繰り返し、最近ようやく一枚一枚をこんがり焼くことが
できるようになりました。要は「辛抱強くごく弱火で焼くこと」。

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最初に表面を焼き色が付いたら、チーズを支えながらフライ返しで裏返し、
裏面も焼き色を付けて厚みのあるうちに(チーズが溶け出して広がる前に)
皿に移します。すると、外はこんがり中はとろける焼きチーズの出来上がり!

そんな訳で、もう失敗しなくなった焼きカチョカヴァッロ。
家に戻った夕方、子供たちのおやつに、私のエネルギーチャージに、
のんびり焼くのが楽しくなりました。
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